九州地区高校野球大会直前特集① “ど根性野球”で勝負強さが増した大分舞鶴
2021/04/16
- 高校野球
各県の上位チームと選抜高校野球大会出場チームが出場する「第148回九州地区高校野球大会」が、24日から県内で開かれる。県勢は明豊、大分舞鶴、柳ケ浦、藤蔭、津久見の5校が頂点を目指す。ここでは選抜高校野球大会準優勝の明豊を除く4校を紹介する。第1回は大分舞鶴。
*明豊の紹介は準優勝特集から見ることができます。
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明豊高校センバツ準優勝特集② 不完全燃焼の投手3本柱 リベンジの夏に燃える
明豊高校センバツ準優勝特集③ 幸修也主将 大舞台で味わった悔しさを成長の糧に
九州地区高校野球大会県予選で61季ぶりの優勝を飾った大分舞鶴。新チーム発足当初は“打ち勝つ野球”をチームスタイルに掲げていたが、ひと冬を越えて投手陣が急成長を遂げる。県予選では、制球力に難のあった奥本翼(2年)、吉田光太朗(3年)の両投手が安定した投球で試合をつくった。「投手陣だけではなく、みんながきつく、苦しい練習に耐え、一回りも二回りも成長した」と河室聖司監督。練習内容は至ってシンプル。走攻守の3つの基本を徹底し、毎日練習着が泥だらけ、汗だらけになるまで練習した。「千本ノックなど昭和の“ど根性野球”を楽しめた」とキャプテンの衛藤晃太(同)は笑う。
“ど根性”は思わぬ副産物をチームに届けた。「ガムシャラに練習したからか、勝利への執念がついた」(河室監督)。県予選では準々決勝から勝負強さを発揮し、僅差の勝利で勝ち上がった。広角に打ち分けることがきる仲崚真(同)、長打を打てる小倉直樹(同)の中軸の得点圏打率は高く、河室監督が「今大会の収穫」と目を細めた奥本、吉田が「計算できる投手に成長した」。
冬を越えて大きく成長した吉田光太朗