明豊高校センバツ準優勝特集③ 幸修也主将 大舞台で味わった悔しさを成長の糧に

2021/04/12
  • 高校野球

 「史上最弱チーム」と言われたチームのキャプテンとして、「勝つために何ができるか」を突き詰め、チームを引っ張る幸修也(3年)。厳しい練習を重ねた冬を越え、第93回選抜高校野球大会では勝負強さを発揮し、決勝までたどり着いた。決勝戦での最後のプレー。強い打球に飛びつき、グラブに当てたボールは無情にも中前に転がった。「あの感触が今も残っている」。あと半歩踏み出せなかったか、まだできたことがあったのではないか。「やり残したことがある」との思いが、夏の夢舞台に向けての第一歩となっている。

 

 選抜高校野球大会の5試合でチームの失策はゼロ。堅実なプレーで守り勝つ野球が「自分たちの代のスタイル」と語る幸。遊撃手として鉄壁な守備を見せ、打撃では主に2番として起用され、つなぎの野球を体現した。「みんなに信頼されるキャプテンとして結果を出すことが大事。チームとしても、個人としてもこだわっている」。日本一に懸ける思いは人一倍強い。

 

 深紅の準優勝旗を持ち帰って1週間。幸が発信し、選手だけのミーティングを開いた。副キャプテンの京本真(同)と簑原英明(同)が自分たちに足りないものを語り、それぞれの思いを包み隠さず話し合った。夏の全国高校野球選手権大会に向けてリセットすることで一致し、24日から開幕する九州地区高校野球大会に向けて、幸は「九州王者になるぞ」と呼びかけた。

 

危機感を持って練習に励む

 

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