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県高校総体男子バスケットボール競技 インターハイ初出場を決めた別府溝部学園

県高校総体男子バスケットボール競技 インターハイ初出場を決めた別府溝部学園

第67回県高校総体男子バスケットボール競技

6月3日 決勝リーグ最終日 ダイハツ九州アリーナ

別府溝部学園 104-92 日田

    1Q 18-26

    2Q 25-27

    3Q 31-17

    4Q 30-22

 

 

 創部からわずか5年のチームが、県高校バスケットボールの歴史をまた一つ塗り替えた。別府溝部学園が昨年度の全国高校バスケットボール選手権大会(ウインターカップ)初出場に続き今大会も初優勝。同校初となる全国高校総体(インターハイ)出場を決めた。

 

 実力が拮抗した決勝リーグで、唯一の全勝で迎えた最終戦は「打倒溝部」を掲げて挑み続ける日田との熱戦。第1Q(クオーター)、第2Qともリードを許し、10点ビハインドで迎えた後半は、多くの観客が手に汗を握り見守る中、コートもベンチも集中力を切らすことなく得点を重ね、104-92で逆転勝利。昨年のウインターカップ予選から県高校新人大会に続き、王座を譲ることはなかった。

 

 今大会では課題としてきたメンタル面の強化が見られた。身長205cmのザリメンヤ・カトウ・フセイン(2年)を徹底マークされたが、冷静にアウトサイドに展開し、相手ディフェンダーをうまく引きつけて得点する場面が多く見られた。キャプテンの永留圭大(3年)を中心に、3点シュートやミドルシュートの成功率を高め、ディフェンスからの速攻による得点など、高さだけではない得点力を見せつけた。追われる立場になった彼らだが、プレッシャーを力に変えて着実に勝利を重ねたのは成長の証しだ。

 

 末宗直柔監督は「一度でもリードを許すようではだめ。常にリードしたまま勝ち上がらなければ全国では勝てない」と今大会を総括した。決勝リーグでは3戦とも立ち上がりで相手にリードを許す戦い方になったことを厳しい言葉で振り返ったが、「ベンチを含め、試合の流れを読む力がついてきた。セカンドチームも使えるレベルになってきた」と話すように、チーム力の底上げに手応えを感じている。守備力も着実に強化されており、目線を常に全国に向けるチームの成長は止まることはない。

 

ベンチも一丸となり県総体初優勝を決めた

 

喜びの声!声!声!

 

永留圭大(3年)

パワーフォワード、186cm・83kg、早良中学校(福岡県)

「キャプテンとしてチームをまとめることを意識してきた。ここまで時間がかかったが、ようやくインターハイ出場が実現できてうれしい。追われる立場になってプレッシャーもあったが、チームスタイルでもある粘り強いディフェンスが発揮できたと思う。オフェンスについては外からのシュートも強化してきたので、その結果が出せた大会だった。今後はさらにディフェンスを強化し、リバウンドも支配できるように練習を重ねたい。全員が試合に出る意識を持って、自分たちらしいバスケを心掛けたい」

 

 

久保倉拓哉(3年)

シューティングガード、174cm・69kg、友泉中学校(福岡県)

「今大会は、昨年ウインターカップに連れて行ってくれた先輩に恩返しをするつもりで挑んだ。チーム初のインターハイ出場の夢が叶ってうれしい。大会の2週間くらい前まではチームの雰囲気があまりよくなかったが、全員で改めて気持ちをひとつにできたからこそ優勝につながったと思う。九州大会、全国大会でも基本に忠実なプレーを心掛けて、ディフェンスからの速攻やカットインなど、自分たちらしい思い切ったプレーで、全国ベスト8の目標を実現したい」

 

 

(黒木ゆか)

大会結果

2023年度