県高校総体 バレーボール男子 全員でつかんだ勝利 大分工業が2年ぶりの優勝 【大分県】
バレー
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大分県高校総体 バレーボール
6月1日 サイクルショップコダマ大洲アリーナ
女子決勝
東九州龍谷2(27―25、25―22)0大分商業
県高校総体バレーボール女子決勝。東九州龍谷(東龍)は大分商業をストレートで下し、26大会連続41回目の優勝を果たした。しかし、その勝利は決して盤石なものではなかった。県内で最も東龍に迫る力を持つ大分商業を相手に、一球一球が勝敗を左右する緊迫した戦いだった。
試合は第1セット序盤から接戦となった。東龍が高さを生かして仕掛ければ、大分商業は拾ってつなぎ、反撃に転じる。1点を取れば取り返され、なかなか点差が広がらない。それでも東龍の選手たちに焦りは見られなかった。相手が近年屈指の戦力を誇ることは十分に理解していたからだ。苦しい展開を想定した上でコートに立っていた。
その中で存在感を放ったのが、キャプテンの忠願寺莉桜(3年)だった。勝負どころで託されたボールを力強く打ち抜き、最後は鮮やかなスパイクでセットを締めくくる。競り合いの中でも表情を変えず、仲間に声を掛け続ける姿はまさにチームの精神的支柱だった。

第2セットも簡単には主導権を握れず、リードを許す場面もあった。だが、崩れなかった。引かなかった。強打だけに頼らず、全員でボールをつなぎ、必要な場面で決め切る。忠願寺や鎌倉詩織(同)らスパイカーを、セッターの吉村はぐみ(同)が生かしながら攻撃を組み立て、接戦の中でも得点の形をつくった。「守りに入ったら後悔する」と最後まで攻めの姿勢を貫き、見事に勝ち切った。
全員の力でつかんだ優勝だった。その中心にいた忠願寺は、今年度の女子日本代表登録メンバーに初選出され、高校生ながらA代表入りを果たした。代表合宿では国内トップレベルの選手たちと時間を共にし、競技への向き合い方や勝負への覚悟を学んだという。また、コートに立った妹の忠願寺陽茉(1年)に対し、「まだ数は少ないが、仕事をきっちりこなしてくれた。その分、自分は前で決め切らないといけないと強く思った」と、姉としての思いを語った。

竹内誠二監督もこの勝利を冷静に振り返り、「新人戦、九州総合とやって、大分商業が強いのは分かっていた。1点差、2点差になるのは覚悟してやれと伝えていた。その中で全員が自分の役割をしっかり果たしてくれたのは大きい」と、接戦を勝ち切った選手たちを評価した。
東龍にとって、今大会の優勝は全国へ挑むための大切な通過点である。竹内監督の「まだ精度の甘さがあり、スキル面でも伸びる余地がある」という言葉通り、夏までにチームとしての完成度をどこまで高められるか。そして、忠願寺(莉)が中心で引っ張るだけでなく、周囲がどれだけ支えられるか。接戦を勝ち切った経験と、そこから見えた課題を力に変え、日本一を目指す。 (甲斐理恵)
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