県高校総体 サッカー女子 全国王者の力を証明 柳ケ浦が19連覇 【大分県】
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百年構想リーグを27位で終えた大分トリニータ。順位だけを見れば不本意なシーズンだった。奈良とのプレーオフ1回戦では3点リードを守れず逆転負けを喫するなど、勝負強さや試合運びに課題を残した。しかし、クラブが掲げる「湧き上がるフットボール」の浸透や若手選手の台頭など、来季につながる材料も見えた5カ月だった。
吉岡宗重スポーツダイレクター(SD)は、結果について「非常に危機感を持っている」と振り返る。収穫として挙げたのは、若手選手の積極起用だった。選手たちの現在地を確認できたことに加え、これまで出場機会の少なかった選手たちが実戦経験を積み、戦力としての可能性を示したことは、今後のチーム編成においても大きな意味を持つ。

今季の最大のテーマは、「湧き上がるフットボール」の構築だった。トリニータの語源である「トリニティ(三位一体)」をベースに、3人目の関わりによって局面を打開しながら前進するスタイルを目指した。しかし、その完成度について吉岡SDは「まだ半分もいっていない」と評価する。
シーズン序盤には一定の手応えを得たものの、敗戦を機に自信を失い、当初目指した形を継続できなかった。選手によってコンセプトの解釈に差が生じたこともあり、狙いを再現するまでには至らなかった。
それでも終盤には成果も見えた。奈良戦ではキム・ヒョンウを起点に3人目が関わりながらチャンスを創出する場面があり、クラブが理想とする攻撃の形が随所に表れた。課題は、それを意図的かつ継続的に再現できるかどうかである。
四方田修平監督が就任してから守備強度の向上にも取り組んだ。前線からボールを奪いに行く姿勢や攻守の入れ替えの速さには改善が見られ、シーズン終盤にはその成果が試合内容にも表れ始めていた。

ただし、監督自身は「自分の色が出せたのは5〜6割」と振り返る。守備面の強度向上に一定の成果はあったものの、ボール奪取後の攻撃やペナルティーエリアへの侵入回数、得点力の向上といった部分には課題を残した。最終節の山形戦では前からボールを奪いに行く姿勢や攻撃への切り替えが表現され、1ー0で勝利したが、複数得点を奪うレベルには至らなかった。
新シーズンに向けては、スタイルの継続を前提とした強化が進められる見通しだ。四方田監督は「やり方を大きく変えるつもりはない」と語り、今季積み上げてきた土台を発展させる考えを示した。補強について吉岡SDは、「湧き上がるフットボール」を体現するためのキーマン獲得を目指している。得点力不足を解消するストライカーの獲得と戦力層の充実をどう両立させるかが強化の焦点となる。
また、戦術面では選手への落とし込みをさらに細かく行う方針だ。吉岡SDは「まずは型を身につけることが重要」と語り、チームとして共通理解を深める必要性を強調する。その上で試合中の変化に対応できる判断力や応用力を高めていく考えだ。
27位という結果は重い。しかし、クラブは単なる順位向上だけでなく、新たなスタイルの構築にも挑戦している。若手の成長、スタイルの浸透、センターラインの強化。その積み上げが実を結ぶかどうか。新シーズンは、今季の試行錯誤が本物だったかを示す戦いとなる。 (柚野真也)
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