県高校総体 サッカー男子 黄金世代が越えた壁 大分が5年ぶりの頂点 【大分県】
サッカー
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大分県高校総体 サッカー
6月1日 大分スポーツ公園サッカー・ラグビー場(Bコート)
女子決勝
柳ケ浦3―0稲葉学園
全国の頂点を知る王者が、その強さを改めて示した。県高校総体サッカー女子決勝。柳ケ浦は稲葉学園を3―0で下し、盤石の内容で頂点に立った。
だが、決して一方的な立ち上がりではなかった。横田悠樹監督体制3年目を迎えた稲葉学園は、県高校新人大会で柳ケ浦を1点差まで追い詰めた経験を自信に変え、この日も開始直後から積極果敢なプレスを展開した。球際では激しく体をぶつけ、王者に簡単なプレーを許さない。スタンドからも大きな声援が飛び、決勝にふさわしい緊張感がピッチを包んでいた。
柳ケ浦の林和志監督も「稲葉学園は年々、力をつけている。今年は近年で最も力のあるチーム」と警戒していた。それだけに選手たちへ求めたのは勝利だけではない。日本一を目指すチームとして、内容でも違いを示すことだった。

この日はU―17日本代表としてAFC U―17アジアカップに出場した左サイドバックの竹田美佐也(3年)の疲労を考慮してベンチスタート。それでも戦力は揺るがなかった。むしろ層の厚さを証明する試合となった。
前半33分だった。武田の代わりにポジションに入った野田朱花(2年)が鋭いクロスを供給。そのこぼれ球に素早く反応した門馬有琉(3年)が力強く右足を振り抜き、待望の先制点を奪った。「課題だった左サイドが、今日はストロングポイントになった」。林監督がそう振り返ったように、柳ケ浦は時間の経過とともに主導権を掌握していく。県新人大会決勝でも全得点に絡んだ門馬は、この日も勝負どころで存在感を発揮した。
後半に入ると王者はさらにギアを上げる。開始直後、U―16日本代表の上本恭子(1年)の左ショートコーナーに、伊藤白羽(3年)が打点の高いヘディングで追加点。終盤には途中出場の神田菜那(1年)が冷静に3点目を流し込み、勝負を決定づけた。

試合終了のホイッスルが鳴った時、スコアは3―0。シュート数は19対0だった。稲葉学園に最後までゴールを許さず、守備でも圧倒した柳ケ浦は、「力の差を示す」という指揮官の要求を結果で証明した。それでも選手たちに慢心はない。後半途中からピッチに立った竹田は、優勝を「通過点」と言い切った。「柳ケ浦の伝統を壊すわけにはいかない。絶対に負けないことが自分たちの役目」。また、1年生ながらエースナンバー10を背負う上本も重圧を前向きに受け止める。「プレッシャーは大きい。でも、その分勝てた時の喜びも大きい」
王者の背中を追う稲葉学園がいるからこそ、柳ケ浦も現状に満足できない。挑戦者は王者を追い、王者は挑戦者に追われながら進化を続ける。次なる舞台は九州、そして全国である。大分の女子サッカーの現在地を示す絶対王者は、さらに高い頂を目指して歩みを止めない。 (富田充)
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