全国高校サッカー選手権 大分 気負わず、普段通りのサッカーで勝ち上がる

2018/12/20
  • 冬の全国大会

全国大会に向けて3つのテーマ

 

・チャンスで確実に決める

・セットプレーで失点しない

・先制点を奪う

 

 全国高校サッカー選手権(全国選手権)に出場する大分は、大みそかに愛知県代表の東邦と対戦する。県予選を勝ち抜き、全国選手権への出場が決まってからの1カ月間は、3年生の大学受験などが重なり、全選手がそろって練習できる日が少なかった。個々の技術向上、コンディション調整に重きを置いていたが、ようやく全体練習ができるようになった。

 

 今週末の連休を利用して最後の県外試合を組む。戦術の最終確認を徹底するとともに、対戦相手を分析した情報を選手に落とし込む。「初戦の相手は堅守を武器とするチーム。攻撃はロングボールを多用し、セットプレーを得意とする。ロースコアに持ち込まれる展開は避けたい。自分たちからアクションを起こして複数得点を狙いたい」と小野正和監督。中盤の3ボランチを逆三角形に配置し、前線に人数をかける攻撃的布陣で堅守を攻略する算段だ。

 

 ポイントとなる山口卓己(3年)、重見柾斗(2年)、永松恭聖(2年)のボランチの3選手は、相手の変化を見ながら流動的にポジションを変え、ショートパスをつないで相手を誘い出し、長いパスで相手DFの背後を突くことができる。彼らが普段通りの力を発揮できれば、得点率は高まる。今夏の全国高校総体では、「会場の雰囲気に飲み込まれ十分な力を発揮できなかったが、あの経験が生きる」と小野監督。全国舞台を経験したことは大きく、選手たちに気負いはない。

 

 荻本翔(3年)は「初戦突破は大前提。2回戦から強豪校との対戦が続くが勝てば注目される。3年生にとっては最後の大会だが、変に意識せずに楽しみたい。この1年間、先制した試合の勝率はいいので、まずは先制点を決めたい」と試合を待ち望む。いい意味でチーム全体に緊張感はなく、大仕事をやってのけそうな雰囲気が漂っている。

 

 

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