大分上野丘高校ラグビー部 佐藤武信(3年) file.827
ラグビー
全国大会冬の陣⑤ ラグビー 大分東明 スピードを生かした展開ラグビーでベスト8を狙う
ベスト8達成のための3カ条
・自分たちのスタイルを貫く
・低いタックルとプレースピード
・強豪校に負けないメンタルを持つ
昨年に続き全国高校ラグビー大会に出場する大分東明。県予選を終えてからは、もう一度基本を作り直して本番で飛躍できるようにと練習に取り組んでいる。今年はコロナ禍で練習量が少なかったが、白田誠明監督は「メニューを課さなくても選手が自ら動いてくれていた。追う立場から追われる立場となって無意識のプレッシャーがあった状況で、県予選を勝ったのは昨年との大きな違い」とチームの成長を感じている。
今年もテンポが速く、FWとBKが一体となった展開ラグビーで全国に挑む。キャプテンの宮川博登(3年)は、「いいモチベーションで花園に向けて練習ができている。全体的に体は小さいが個々のパススキルは高い。全国ではフィジカルで圧倒されると思うが、それを言い訳にはできない。低いタックルとプレースピードにこだわって自分たちのラグビーをしたい」と、やるべきことが明確だ。スクラムハームの宮川には、速い球出しと持ち出しでスペースを作り、トライを導き出すプレーが求められる。「トライを量産できるようにチームに勢いをつけるプレーをしたい」と話す。
全国大会で飛躍するために基本を徹底する
ポイントゲッターの伊達壮次郎(3年)も好調を維持している。県予選準決勝までキックの精度にムラがあったが、白田監督に「(プレースキッカーを)代えるつもりはない」と言われ吹っ切れた。「やることはやってきた。キックのときは余計なことを考えず蹴る」と迷いはなくなった。県予選決勝では4本のコンバージョンキックと決勝点となるペナルティゴールを全て決めて勝利の立役者となった。「練習でやってきたことを出せば、目標のベスト8は可能。花園ではコンバージョンキックを全部決めたい」と意気込む。
何もかもが初めてだった昨年とは違い、今年は移動から試合までの流れ、会場の雰囲気がわかっている。「昨年の経験を生かし、次につなげるためには昨年以上の成績を残す必要がある。それがチームの財産となり経験となる」(白田監督)。高校ラガーマンが憧れる花園を経験し、次なる目標は花園での年越し。2回戦を突破し、年明けの試合に勝利すれば目標のベスト8に到達する。全国で勝ち上がることを目標としてきたチームの挑戦が始まる。
「トライを量産できるプレーをしたい」と語った宮川博登
(柚野真也)
全国大会冬の陣
⑥サッカー男子 日本文理大学付属 愚直に謙虚に取り組み、まずは初戦突破を目指す
⑨弓道女子 津久見 全国選抜初出場、感謝の気持ちを射に込める
⑩バレー男子 大分南 2枚エースにプラスアルファで勝利を目指す