現役プロが熱血指導 大分に広がる「バスケの灯」 【大分県】
バスケ
インターハイ出場校・選手紹介 バスケットボール男子 全国に向けて調子は上々、柳ケ浦が8強入りを目指す
バスケットボールの全九州高校体育大会では、柳ケ浦が同校初となる3位となった。「3年生が中心となって安定した力を発揮できるようになった。九州では(毎年日本一を争う)福岡第一、福岡大濠に次ぐ3位。選手はインターハイ(全国高校総体)に向けて大きな自信になったと思うが、過信してはいけないし、九州大会がフロックと言われないようにしたい」と中村誠監督。釘を刺すことも忘れなかったが、大きな手応えをつかんだのは確かだ。
今年のチームは昨年までのチームに比べて経験が浅い。中学の頃に全国大会を経験した選手が少なく、高校に入ってからも上級生の壁が厚く、ベンチから試合を見ていた。仲宗根州河(3年)が「自分たちの学年は負けず嫌いが多く、これまで試合に出られなかった思いをコートで爆発させてやろうと思っている選手が多い」と話すように、練習からコートで火花を散らし、お互いに要求するプレーの質が高い。
得点源としてチームを引っ張る仲宗根州河
4月には、レベルの高い1年生が入学したことで、ワンランク上のレベルに達した。軸となるのは得点源の仲宗根に津波知新、ポイントガードの金城凜寿人、インサイドが強い湊陵雅の3年生だが、身長2メートルの留学生ブノワ(1年)を筆頭に、下級生の押し上げでメンバー争いは激化している。試合の流れを変える6番手となる秋吉菊ノ介(3年)、福山侭(同)の調子も上がっている。
中村監督は「コンビネーションや選手の相性などを見極め、プレータイムをシェアしてチーム全体で勝てるチームにしたい」とメンバー選考に頭を抱えるが、うれしい悩み。「新チームとなってから全国の(準々決勝以降の)センターコートに立つことを目標としてきた。一人一人が、チームが勝つための役割を分かっている。インターハイで8強に入って、ウインターカップ(全国高校バスケットボール選手権大会)ではさらに、その上を狙いたい」と仲宗根。
全国高校総体ではベスト8を目指す
(柚野真也)