OITA SPORTS

5/26 TUE 2026

supported by

創美社

バドミントン バドミントン

NEW!

県高校総体 バドミントン女子 別府鶴見丘 団体戦で4年ぶりの歓喜の頂点 【大分県】

県高校総体 バドミントン女子 別府鶴見丘 団体戦で4年ぶりの歓喜の頂点 【大分県】

大分県高校総体 バドミントン女子
5月23日 クラサス武道スポーツセンター
団体決勝
別府鶴見丘3ー1大分西

 勝負はコートに立つ前から始まっていたー。県高校総体バドミントン女子団体決勝。4年ぶりの頂点を狙う別府鶴見丘は、昨年11月の県高校新人大会決勝で敗れた大分西との再戦に臨んだ。結果は3―1。雪辱を果たし、再び県の頂点へ返り咲いた。

4年ぶりの優勝で歓喜の涙を流した

 
 その勝因は、徹底的に練り上げられた「オーダー」にあった。バドミントン団体戦は2複3単。ダブルス2試合、シングルス3試合を行い、先に3勝したチームが勝利となる。誰をどこに配置するかで勝敗は大きく変わる。個の力だけでなく、相手との相性、試合順、勢いまでも読み切る頭脳戦でもある。

 別府鶴見丘は決勝で勝負に出た。準決勝からオーダーを変更し、仲尾里奈(2年)と丸井悠菜(1年)の実力者2人を第2ダブルスに配置。さらに勝負強さのある衛藤明璃(2年)を第1シングルスに置き、先に2勝して流れを引き寄せる狙いだった。和田季監督は「『ここを取りにいく』というポイントをチーム全体で共有していた。まず一本を確実に取ることを意識したオーダーだった」と振り返る。

 その狙いは見事にはまった。第1シングルス、第2ダブルスともにストレート勝ちを収め、一気に優勝へ近づいた。そして最後に勝負を決めたのが、第3シングルスに入った丸井だった。相手エース級との接戦となったが、第1セットを先取。第2セットは11ー14と追い込まれながらも、落ち着いてラリーを続け、5連続得点で逆転した。粘り強さと勝負強さが光る一戦だった。和田監督は丸井を「相手が嫌がるプレーを自然にできる。集中力と粘り強さが素晴らしい」と評価する。1年生とは思えない落ち着きと勝負強さだった。

仲尾・丸井ペアはシングルスでもチームの勝利に貢献した


 ただ、このチームの強さは個の力だけではない。唯一の3年生であり、キャプテンの宮崎咲菜が作り上げた空気感こそ大きな武器だった。「上下関係はなくほぼ対等という感じ。みんなでしっかり話し合って決めるチームなので、後輩たちもちゃんと意見を言ってくれた」。決勝のオーダーもコーチと選手全員で話し合いながら決めたという。後輩が遠慮なく意見を出し、それを上級生が受け止める。学年の壁を感じさせない一体感が最後の勝負どころでチームを支えた。

 宮崎自身も準決勝ではシングルス、決勝ではダブルスに回るなど難しい役割を担った。それでも「後輩の気持ちも分かるので、寄り添えるように意識していた」と自然体だった。決勝で相手オーダーが予想通りだった瞬間、「いけるぞ」とチーム全体の空気が変わったという。その読み切った感覚もまた、別府鶴見丘の準備力を物語っていた。

 県新人大会準優勝からの再出発。新入生加入やペア変更を経て、一人ひとりが課題と向き合いながら積み上げてきた時間が4年ぶりの優勝につながった。「絶対にインターハイへ行きたいという気持ちは、誰よりも強かった」。宮崎の言葉には最後の夏へ懸ける覚悟がにじんでいた。
 下級生の実力と支える3年生の覚悟。そして、勝負を読み切るオーダー戦略。別府鶴見丘は「考えて勝つ」強さを手に次は九州、そして全国へ挑む。


(柚野真也)

大会結果