大分トリニータ ムン・キョンゴンが停滞する流れを変える 【大分県】

2024/07/06
  • 大分トリニータ

 第22節・ヴァンフォーレ甲府戦(6月29日)で、今季リーグ戦初出場したGKムン・キョンゴン。9試合勝ちなしの大分トリニータの流れを変えるキープレーヤーになりそうだ。片野坂知宏監督は「これまでサブだったが、いい準備をしていた。相手の急なプレスに対応でき、落ち着いて後方から攻撃を組み立てることができる」と、ムンの足元の技術の高さに期待する。

 

 2017年から4年間、大分に在籍していたムン。兵役のため退団したが、今季4年ぶりに復帰した。加入当初は、日本のサッカーと流ちょうに話していた日本語を思い出すのに時間がかかったが、慣れ親しんだ大分の生活と時間が全てを解決した。片野坂監督のサッカースタイルも熟知しており、リスクを承知でGKがパスのつなぎに加わってマイボールの時間を長くすることを心がけている。「簡単に蹴ってクリアしない。パスをつなぐだけでなく、相手の動きを見て(パスを通すための)いい場所を探すスピードを上げることを意識している」

 

 甲府戦では、GKを加えた攻撃の組み立てが機能した。これまでの試合に比べてボール保持率は上がり、攻撃の時間が増えた。渡辺新太は「ボールを持てば相手に攻められることはない。パスをつなぐ選手の距離間がよくなったので、ボールを失ってもすぐにプレスをかけて奪い返すことができる。無駄な動きが減り、攻撃にパワーを出せるようになった」と利点を挙げる。

 

甲府戦で無失点に貢献したムン・キョンゴン

 

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