
県高校総体 バレーボール男子 仲間との絆で栄冠をつかんだ大分南 【大分県】
バレー
・高速バレーの徹底
・2年生スパイカーの爆発
・平常心でコートに立つ
日本一連覇に向けて気負いはない。全日本バレーボール高校選手権大会(春の高校バレー)の県予選は、1セットも失うことなく頂点に上り詰めたが本調子には遠かった。竹内誠二監督は「県予選は内容より結果を重視した。完成形は本戦までに精度を高めていけばいい」と計画的に強化を進めている。県予選後も自分たちのスタイルを確立し、反復練習で徹底する。9㍍のコート幅を最大限に使い、ネットの白帯を沿うような速いトスをスパイカーが巧みに打つ。これまで幾度と日本一を手にした高速バレーができれば勝てる算段がある。
また、今年のメンバーは昨年の日本一をコートで経験した選手が5人そろう。全国の強豪校に比べて身長は高くはないが、佐村真唯、折立湖雪の2年生スパイカーは仕上がりが良く、強打を打てるようになった。さらにどんな体勢からでも得点できる大エース室岡莉乃(3年)も調子を上げている。竹内監督は「室岡に関しては心配はない。春の高校バレーに照準を合わせて自分で調整できる」と絶大な信頼を寄せる。
仕上がりが順調な佐村真唯
セッターの新改星南(2年)に、リベロの新改栞南(2年)の双子の姉妹も好調だ。特に栞南は高速バレーを支えるレシーブが安定。「全国トップレベル」と竹内監督が太鼓判を押す。低い前傾姿勢で待ち構え、パスをつなぎ、セッターにピンポイントで返す。星南は県予選決勝でアタッカー陣とコンビネーションが合わない場面が散見したが、コミュニケーションを図り、打ち手が気持ちよく振り抜けるようにトスを上げる。
絶対的なエースを擁し、脇を固める経験豊富な2年生がしっかり仕事をこなすチームに隙はない。184㌢の長身ミドルブロッカー飯山エミリ(1年)は東龍バレーになじみ、全国デビューに向けて気持ちが入っている。「力が入りすぎないように平常心で大会を迎えたい」と竹内監督。選手も指揮官の考えを理解し、日々の練習に集中し、日本一連覇へ静かに闘志を燃やす。室岡は「オレンジコート(春の高校バレー)で爆発できるようにしっかり準備をして優勝する」と力強く言い切った。
春の高校バレー2連覇を目指す
(柚野真也)
全国大会冬の陣
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⑩バレー男子 大分南 2枚エースにプラスアルファで勝利を目指す
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