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全国大会冬の陣⑦ 弓道男子 大分南 攻めの気持ちで射抜く

全国大会冬の陣⑦ 弓道男子 大分南 攻めの気持ちで射抜く

ベスト8入りするための3カ条

 

・攻めの姿勢を崩さない

・事前練習なしの本番を想定した練習をする

・きちんと会(弓を引く動作)をつくってぶれない離れ(弓を放つ動作)を出す

 

 11月に行われた全国高校選抜弓道大会県予選を兼ねた第33回県選手権で、男子は大分南が7月の県高校総体に続き優勝。全国への切符を手に入れた。

 これまで結果を残せなかったチームの躍進を支えたのは2年生6人、1年生6人という例年にない選手層の厚さ。ゲームキャプテンで大前(おおまえ)の佐藤凜太朗(2年)と落(おち)の水筑拓海(2年)は県高校総体にも出場しており、試合開催が限られるコロナ禍において、貴重な体験を積んだ選手が中核を担ったことも大きかった。久保田信輔監督は「特別なことは何もしていない」と謙遜するが、会から離れの基本動作を徹底する地道な指導も実を結んだ。

 

 チームを引っ張る佐藤は「これまで育てた選手の中でもトップ3に入る」(久保田監督)という逸材。抜群の的中率を誇り、県予選でも大きな存在感を示した。全国大会では佐藤が大前として最初に流れを作れるかがポイントになりそうだ。大会に向け佐藤は「まず1本目を当ててチームに勢いをつくりたい。みんなに声掛けして緊張を解くのも自分の役目」、2番の石松功暉(2年)は「行けるところまで行きたい。目指すのは一番上」と意気込みを語った。

県高校総体に続き優勝した大分南

 

 現在のチームは緊迫した場面での集中力、爆発力はあるが、守りに入ると崩れることが多い。「安心すると的中率が下がる。どれだけ攻め切ることができるか、その気持ちを保てるか。そこがカギになる」(久保田監督)

 2番の石松は特にその傾向が強い。本人も自覚しており「当てた後、これなら大丈夫と思うと外してしまう。緊張しやすい性格なので意識して改善したい」と自身の課題に向き合っている。

 

 今大会は新型コロナウイルスの影響で会場での事前練習ができないのも懸念材料の一つ。全校同じ条件とはいえ、本番当日“いきなり”矢を射ることになる選手たちの不安は大きい。現在はウオーミングアップの後、すぐに矢を射るという本番を想定した練習を取り入れ、状況への順応を目指している。

 また、5人で戦った県高校総体とは違い、全国選抜に出場するのは3人のみ。一人のミスが、残り2選手に大きなプレッシャーとなってのしかかる。3人が互いに支え合い、気持ちを一つにして戦うこと=チームワークが重要となる。

 

 練習において大分南が長年力を入れているのが、会から離れの基本動作の徹底。選手たちは体、筋肉の使い方、気持ちの整え方など自分にとって何がベストなのか意識しながら会をつくり、安定した離れを心掛ける。安定感を生み出すのは練習のみ。大会までのわずかな期間、心残りがないよう全力で練習に取り組む。

 

全国大会を想定して練習する

 

(甲斐理恵)

全国大会冬の陣

①駅伝男子 大分東明 8位入賞が最低限のノルマ

②バスケ男子 柳ケ浦 万全を期し、3回戦突破狙う

③駅伝女子 大分東明 苦難を乗り越え、目標は10位以内

④サッカー女子 柳ケ浦 史上最弱から史上最強に

⑤ラグビー 大分東明 スピードを生かした展開ラグビーでベスト8を狙う

⑥サッカー男子 日本文理大学付属 愚直に謙虚に取り組み、まずは初戦突破を目指す

⑧バスケ女子 中津北 全国仕様で爪痕残す

⑨弓道女子 津久見 全国選抜初出場、感謝の気持ちを射に込める

⑩バレー男子 大分南 2枚エースにプラスアルファで勝利を目指す

⑪バレー女子 東九州龍谷(東龍) 日本一連覇に向けて隙なし

 

大会結果