
サッカーU―17日本代表 代表の誇りを胸に、平野稜太が世界へ挑む 【大分県】
サッカー
・決定力
・最小失点に抑える
・チームの結束力
今年2月の九州高校新人大会で九州王者になりスタートは順調だった。しかし、林和志監督は「(1月の全日本高校女子サッカー)選手権に出たチームより新チームのスタートが早かっただけ」と喜ぶことはなく、選手には「ここ数年で最も弱い“史上最弱チーム”」と活を入れ、反骨心をあおった。例年に比べ3年生の部員が少なく、個々の力も劣っていた。キャプテンの小牧明日香(3年)は、「悔しかったけど、実際にパスがつながらなかった。でも、弱いことを自覚していたからこそ勝つためにできることを徹底した」と語る。
小牧ら3年生が4人並ぶ最終ラインは結束が固い。個で上回られてもカバーできる距離を保ち、簡単に突破を許さない。「攻撃の選手が自由にプレーできるように安定した守備をしたい」(小牧)との思いは強く、連動した守備で危険の芽を摘み、攻撃につなげる。攻撃陣は1、2年生が多いが、軸となるのは加藤明星(3年)。彼女がフリーでパスを受け、前を向いた瞬間にチャンスが訪れる。「想像力があり、得点に直結するプレーができる」と林監督が全幅の信頼を寄せるエースだ。サイドで起点を作り、相手を寄せて逆サイドに展開する攻撃の太枠はあるが、それ以外は自由を与え、選手の感覚と判断に任せる攻撃スタイルにおいて、加藤のプレーは勝負のカギを握る。
「弱いことを自覚して練習に取り組んだ」と語った小牧明日香
11月の九州高校女子サッカー選手権では、初戦こそ8―0で大勝したが、その後は僅差の勝負が続いた。対戦相手によって綿密な対策を練り、相手の弱点を徹底的に突く。「自分たちの持っているものを出せば絶対に勝てると思っていた」と小牧。粘り強く守り、少ないチャンスをものにする。勝つことで自信を深め、4年ぶりの全日本高校女子サッカー選手権の出場をつかんだ。林監督は「頑張りだけでつかんだ勝利だが、選手がそれぞれの役割を理解していた」と、このときだけは笑顔を見せた。
年明けの本番に向けて計画的にチームを強化し、対戦相手の対策にも抜かりはない。林監督は「ようやくチームとして戦えるようになった。選手権まで残された時間で、もうワンランク力をつけて、持てる力を全て出し切ってほしい」と選手の成長を促す。高校最後の大会に向けて加藤は、「史上最弱からのスタートだったけど、最後は監督に史上最高と言わせたい。そのためには結果を出す」と決意を語った。
全国大会では史上最強チームを目指す柳ケ浦
(柚野真也)
全国大会冬の陣
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