コロナ禍の高校3年生たち③ 女子サッカー 加藤明星(柳ケ浦) “大分の女子サッカー”を盛り上げたい
2020/11/28
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新型コロナウイルスの感染拡大で次々と大会が中止となった2020年。県や、それぞれの競技独自の大会で練習の成果を発揮できた者もいれば、不完全燃焼のまま競技を辞めた者もいる。多くの高校3年生にとって想定外だった1年間を振り返り、今後はどのような道を歩むのか、「コロナ禍の高校3年生たち」と題してそれぞれのドラマをひもといた。
高校最後の大会となる「第29回全日本高校女子サッカー選手権大会」への思いは強い。柳ケ浦高校に入学してすぐにレギュラーポジションを勝ち取った加藤明星(3年)。1年生の頃から国体、インターハイに出場し、個人としてはU-17日本女子代表候補にも選出された。ただ、入学当初から目標としていた全日本高校女子サッカー選手権大会の出場はなく、「やっと出場できる。高校女子サッカーで一番華やかな大会。最高の大会にしたい」と目を輝かせる。
今年は苦難の連続だった。年明けに足の甲を疲労骨折し、2月の九州高校新人大会優勝のピッチに立てなかった。リベンジを喫し、リハビリに励んだところで春先には新型コロナウイルスの感染拡大の影響で部活動が休止。大好きなサッカーができない状況が続いた。7月の県独自の県高校総体の開催が決まったときは「試合ができることがありがたかった。これまで普通に試合ができていたことが当たり前じゃないと思えた」と、”毎試合が高校最後の試合”と覚悟を持って臨むようになった。
万全の状態で大会に挑む