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トリニータ 片野坂知宏監督インタビュー「トリニータらしい戦いで締めくくることができればいい」

トリニータ 片野坂知宏監督インタビュー「トリニータらしい戦いで締めくくることができればいい」

大分トリニータは12日、昭和電工ドーム大分で北海道コンサドーレ札幌と対戦する。片野坂知宏監督にインタビューした。(大分合同新聞連動企画・新聞は11日付本紙に掲載)

 

 早々に来シーズンの続投が決まった片野坂知宏監督。メンバーに入っている選手はもとより、入れなかった選手らとのコミュニケーションに努め、連戦によるコンディションの把握など例年以上に気を遣ったと振り返る。「自粛期間中はこのままサッカーがストップしてしまったらどうなるんだろうと不安になる中、リーグが再開し今はサッカーができる幸せを感じながらやっています」と笑顔で語りながらも、ホーム最終戦へ向け、きりりと表情を引き締めた。

 

ホーム札幌戦を含め、まだ試合はありますが、どのような1年でしたか?

 コロナ禍や連戦などいろんなことが初めての経験で難しいシーズンでした。試合についても5人交代できたり、VAR(ビデオアシスタントレフェリー、別の場所で映像を見ながらフィールドの審判員をサポートする審判員)がなかったりなどルール変更もありました。ただ、スタッフや選手がこういう流れで(試合までに体や気持ちを)もっていけば(連戦でも)力を発揮できるという手応えをつかむことができ、このシーズンを乗り越えることができました。この経験は今後も生かすことができると思っています。

 

厳しい日程の中、監督は選手と違って変わることはできません。心掛けていたことは?  

 仕事の時は集中、そして少しでもサッカーから離れられる時は温泉に漬かったり、オンとオフの切り替えをしっかりやっていました。また連戦だと「勝った、負けた」を引きずらないメリットもありますが、(体と心が)休まる暇がなく、選手たちはモチベーションを維持するのは大変だったろうし、私自身も情熱を失わないよう常にトライする姿勢で臨みました。

 

鹿島の連勝を7で止めたり、川崎の昭和電工ドームでの優勝を阻止したり、ビッグクラブに地方クラブが挑戦する意義をどう捉えていますか?

 たとえビッグクラブが相手でも対戦しなければ分からない。そこがサッカーの醍醐味であると思います。我々がどういうサッカーをして戦っているかということを多くの人が注目し、成果を上げ、トリニータの存在価値を高めていければなと思っています。

 

残り3試合、どういう戦いを見せていきたいですか?

 まずは目の前の試合に対して良い準備をする、それに尽きると思います。ただこの時期は来季の契約など、ピッチ外のところがザワザワしてくるので、何とかそういうところに選手の気を向けさせず、集中して戦えるよう(試合環境を)整えていきたいと思っています。札幌さんや湘南さんとはマッチアップするだろうし、最後の鳥栖さんは若い選手が躍動する素晴らしいチームです。簡単な相手は一つもないと感じています。トリニータらしい戦いで締めくくることができればいいし、去年の勝ち点が47だったので、それを上回るよう勝ち点を積み上げていきたい。攻守の狙いを合わせて、粘り強く、90分切らさず戦ってファン、サポーター、応援してくれる全ての人に勝利をプレゼントして、一緒に喜び合えるよう頑張りますので、応援よろしくお願いします。

 

(小野郁)

=プレー写真は大分トリニータ提供=

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