栃木国体 サッカー成年男子 大分県サッカーに新たな歴史を刻む優勝 【大分県】

2022/10/06
  • 国体

第77回国民体育大会(栃木国体)

サッカー 成年男子

10月5日 栃木県グリーンスタジアム

決勝 大分県1-0岐阜県

 

 単独チームで栃木国体のサッカー成年男子に出場したヴェルスパ大分が、「狙い通り」に頂点に立った。決勝戦でJ3岐阜のセカンドチームを主体とした岐阜県代表に1-0で勝利。かつて国体サッカーでは、成年男子だけでなく少年男子、女子カテゴリーでの優勝はなく、県勢で初めてのタイトルを手にした。

 

 それはJ3昇格を目指すチームの意地だったのかもしれない。決勝戦を前に山橋貴史監督は、「ここでタイトルを取らないと記録にも記憶にも残らない」と選手に伝えた。今大会にはJFLで上位を争う大阪府代表のFC大阪の他、高知県代表の高知ユナイテッドSC、島根県代表のFC神楽しまね、宮城県代表のソニー仙台FCが出場するも決勝までたどり着けなかった。ライバルたちに力を見せつけ、大分県の名を背負ってタイトルを取ることが次へのステップになると信じていた。

 

 4日で4試合をこなす過密日程だったが、選手はそれを言い訳にしなかった。試合序盤にキャプテンの篠原宏仁は、球際で激しく相手に当たり攻撃の芽を摘む。「自分の気持ちを奮い立たせ、チームにも今日の試合はこの強度で行くぞとスイッチを入れた」。技術で上回り、プレー強度でも相手を上回ると、次々と相手ゴールに迫った。ただ、相手も食い下がり、クロスを懸命に弾き返し、身をていしてシュートブロックに入るシーンが幾度となく見られた。

 

決勝点を挙げた前田央樹

 

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