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九州大会 剣道男子 県2位から九州ベスト8となった杵築 【大分県】

九州大会 剣道男子 県2位から九州ベスト8となった杵築 【大分県】

全九州高校体育大会 剣道
7月5日 サンアリーナせんだい(鹿児島県)
男子団体 決勝トーナメント
準々決勝 杵築1―3福岡第一

 「全員でつないで勝つ」。その信念を最後まで貫いた。全九州高校体育大会の剣道男子団体で、県2位代表の杵築がベスト8入りを果たした。予選リーグを1勝1分1敗で突破し、決勝トーナメントでは優勝した福岡第一に敗れたものの、九州屈指の強豪が集う舞台で確かな存在感を示した。

 九州大会は各県の強豪が集まり、予選リーグを突破するだけでも難しい大会だ。堀郁郎監督は「どのリーグに入っても決勝トーナメントへ進むこと自体が至難の業。その中でベスト8という目標を選手たちが体現してくれた」と振り返る。大会前から掲げていた「まずはベスト8」という目標を達成したことは、大きな成果だった。

九州大会でベスト8入りした杵築

 準々決勝の相手は、勢いそのままに頂点まで駆け上がった福岡第一。先鋒、次鋒が立て続けに二本負けを喫し、一気に流れを奪われた。それでも中堅の秋吉航汰(3年)が意地の二本勝ちで反撃。「まだいける」という空気をつくり出した。しかし、副将戦で勝負が決まり、最後は1―3で力尽きた。

 それでも大将戦に立った長岡怜音主将(同)の姿には、このチームらしさが凝縮されていた。敗戦が決まった状況でも、「最後だけは自分らしい剣道で終わりたかった」と、得意とする相手を崩して一瞬の隙を突く面を狙い続けた。堀監督も試合前、「どんな状況でも自分が積み重ねてきた剣道を貫け」と送り出したという。勝敗以上に、自分たちの剣道を最後まで貫く姿勢があった。

ポイントゲッターとなった秋吉

 今年の杵築は、決して全国レベルの実績を持つチームではない。堀監督は「少し凸凹したチームだった」と表現する。中堅の秋吉と大将の長岡を軸に、先鋒、次鋒、副将が粘って失点を抑え、ロースコアで勝機をつかむ。それが勝利の方程式だった。派手さはないが、一人一人が役割を理解し、全員で一本を積み重ねる戦い方で九州の強豪とも互角に渡り合った。長岡は「僕たちは個々が飛び抜けて強いチームではなかった。でも全員で高め合いながらここまで来ることができた」と胸を張る。その言葉には、この3年間で築き上げたチームへの誇りがにじんでいた。

 全国高校総体出場はかなわず、3年生に残された公式戦は玉竜旗高校剣道大会のみとなる。長岡は「最後までチームを勝たせられる選手になりたい」と前を向く。そして後輩には「僕たちが届かなかった全国高校総体の舞台へ立ってほしい」と願いを託した。県2位代表として挑んだ九州大会でつかんだベスト8。その結果以上に価値があったのは、全員でつなぎ、最後まで自分たちの剣道を貫いたことだ。3年間積み重ねた時間の集大成は、玉竜旗で本当の締めくくりを迎える。 (柚野真也)


大会結果