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2026全国高校野球大分大会 【注目選手】 四強の主役 決戦の覚悟 【大分県】

2026全国高校野球大分大会 【注目選手】 四強の主役 決戦の覚悟 【大分県】

 4強が出そろい、第108回全国高校野球選手権大分大会はいよいよ準決勝を迎える。甲子園まで、あと2勝。明豊、大分商業、津久見、大分舞鶴には、それぞれの勝ち上がりを支えてきたキープレーヤーがいる。勝負強さ、豪速球、結束力、分析力――。異なる武器を持つ4人の注目選手に、ここまでの戦いと決戦へ懸ける思いを聞いた。

明豊 二塁手・藤翔琉(とう・かける、3年)
2008年7月20日生まれ、170cm・69kg、右投左打、那珂川中学校出身(福岡県)

 昨夏の甲子園を経験し、現チームで大舞台を知る存在の1人だ。クリーンアップを担い、好機で走者をかえす勝負強い打撃が持ち味。劣勢でも状況を冷静に見極め、最低限の仕事を確実に遂行できる。野手が本職だが、精神力の強さとフィールディング能力を買われ、試合の流れを左右する厳しい場面では救援投手としてマウンドに上がる。川崎絢平監督からの信頼も厚く、勝負どころを託される選手だ。

準決勝への意気込み
 準々決勝は終盤まで追いかける苦しい展開でしたが、ベンチを含めて全員が声を掛け合い、最後まで勝利を信じて戦うことができました。8回の打席では、犠牲フライでもいいので強い打球を打とうと考えていました。最低限の仕事を果たし、逆転につなげられたことは良かったです。ただ、準決勝では後半勝負に持ち込むのではなく、初回から集中して得点し、自分たちの流れで試合を進めたいです。打撃では低く強い打球を意識し、チャンスでは走者をかえす一本を打ちたい。投手として登板する可能性もあります。苦しい場面を任されることは分かっていますし、どれだけ疲れていても最後は気持ちが大切です。昨夏の甲子園で得た経験を生かし、打者でも投手でも自分の役割をやり切ります。


大分商業 投手・平田玲翔(ひらた・れいと、3年)
2008年7月2日生まれ、188cm・80kg、右投右打、くす星翔中学校出身(玖珠町)

最速152キロの直球を投げ込む本格派右腕であり、打線の中軸も担う大分商業の投打の柱だ。力で押すだけでなく、スライダー、スプリット、チェンジアップを使い分け、相手の反応を見ながら配球を変える対応力も高い。打者としても狙い球を明確にし、甘い球を一振りで仕留める。勝負どころでは感情を力に変え、試合の流れを自ら引き戻すことができる存在だ。

準決勝への意気込み
 準々決勝では球場全体が相手の流れになりかけた場面で登板しました。そこで抑えられなければ流れを完全に渡してしまうと思い、気持ちを高めて腕を振りました。自己最速の152キロが出たことはうれしいですが、今は球速よりも甲子園へ行くことが一番です。相手が真っすぐに対応してきた時は、変化球を増やして組み立てを変えました。準決勝の明豊は、劣勢からでも試合をひっくり返す力があるチームです。だからこそ相手に流れを渡さず、投手陣が試合をつくり、打線が甘い球を仕留める大分商業らしい野球をしたいです。自分一人で勝つのではなく、仲間を信じて全員で戦います。挑戦者の気持ちとプラス思考を忘れず、投打の両方で勝利に貢献し、甲子園へ一歩近づきたいです。


津久見 捕手・黒木伶(くろき・れい、3年)
2008年6月12日生まれ、174cm・85kg、右投右打、第一中学校出身(津久見市)

 今年5月に外野手から捕手へ転向した、津久見の主将兼4番打者だ。捕手として相手打線の狙いや配球を考えるようになり、その視点を自身の打撃にも応用。準々決勝では投手の意図を読み切り、本塁打を放った。足や小技を絡めるチーム攻撃の意図を理解し、状況に応じた打撃ができる点も強み。短期間で新たな役割を吸収した対応力と、仲間をまとめる結束力の中心でもある。

準決勝への意気込み
 ここまで勝ち上がることができた一番の理由は、試合に出ている選手だけでなく、ベンチを含めて全員が一体となって戦えていることです。監督から出された作戦をただこなすのではなく、その場面で自分たちがどう動くべきかを考え、足やバントを使いながら得点を重ねてきました。準々決勝のホームランは、相手投手の配球を考え、「次は真っすぐが来る」と読んで振り切った結果です。普段の練習を試合で再現できたことが自信になりました。ただ、自分の結果よりもチームが勝つことが一番です。4番打者として得点に絡む場面で一本を打ち、自分の一打でチームに勢いを与えたいです。ここまで来た以上、目指すのは優勝しかありません。足元を見つめ直し、自分たちのやるべきことを徹底して準決勝に臨みます。


大分舞鶴 遊撃手・右田海翔(みぎた・ひろと、3年)
2008年9月2日生まれ、175cm・77kg、右投右打、鶴見大中学校出身(別府市)

 低く強い打球をセンター方向へ運ぶ、大分舞鶴を象徴する好打者だ。下級生の頃から主力として経験を重ね、相手投手の球質や配球を分析した上で、狙い球を一球で仕留める技術を磨いてきた。広い守備範囲を誇り、チームを支え攻守の要を担う。データを自信に変える冷静さと、最後の夏に懸ける強い思いを併せ持つ中心選手だ。

準決勝への意気込み
 夏の大会が始まった時から、チーム全員で「一戦必勝」を徹底してきました。その積み重ねでベスト4まで来られたことはうれしいですが、まだ目標を達成したわけではありません。打撃では練習から相手投手の球質や配球をイメージし、低く強い打球をセンター方向へ打つことを意識しています。準々決勝でも、低めの変化球は捨て、高めに浮いた球を狙うという分析が結果につながりました。準決勝の津久見は打力があり、勢いのあるチームです。序盤に流れを渡さないためにも、投手を中心に守備からリズムをつくり、ロースコアのまま終盤へ持ち込みたいです。昨年は決勝で1点差で敗れ、悔しい思いをしました。先輩たちの思いも背負い、攻守の両面で自分の役割を果たして、何としてでもリベンジします。



(柚野真也)