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全国高校総体 グッドルーザーたち 剣道女子 経験を積んだ下級生軍団・大分鶴崎 【大分県】

全国高校総体 グッドルーザーたち 剣道女子 経験を積んだ下級生軍団・大分鶴崎 【大分県】

全国高校総体剣道競技

8月4日 レゾナック武道スポーツセンター

女子団体予選リーグ

大分鶴崎0-3五泉(新潟)

大分鶴崎0-3八代白百合学園(熊本)

 

 1、2年生チームの挑戦は厳しい結果となった。開催枠で出場した剣道女子団体の大分鶴崎。予選リーグ2試合で2敗、一矢報いることもできずに終わった。後藤昭徳監督は「卒業生や保護者が応援に駆けつけてくれて、いいところを見せたかったが気負いすぎた。いつもの明るさがなかった」と振り返った。

 

 部員は登録メンバーぎりぎりの7人。2年生6人に1年生1人で臨んだ全国高校総体。初めて経験する全国舞台に圧倒された。慣れ親しんだ会場は多くの観客が埋め尽くし、拍手の音もこれまでとは桁違い。キャプテンの浦辺綾香(2年)は「いつもの会場の雰囲気と違った。緊張して体が動かなかった」と萎縮した。怖いもの知らずを武器に九州高校体育大会、玉竜旗高校剣道大会では快進撃を見せたが、「潜在能力の高さがあっただけに、一本も取れなかったことが悔しかった」(後藤監督)。

 

一矢報いようと一本を狙い続けた薬師寺結美

 

 好調の先鋒・宮崎姫麻莉(2年)で勢いをつけ、次鋒、中堅はその時々で調子のいい選手を使い、ポイントを取れる副将、大将で勝負を決める算段だったが、試合前日に体調不良者が出るなどして、2試合とも中堅までで勝負が決まった。大将の薬師寺結美(同)は、「勝負が決まった状況だったが一本取りたかった。個人のスピード、技術に差があり、チームとしての一体感も足りなかった」と力の差を痛感。「何ができて何ができなかったのか話し合い、(今後の県高校)新人戦、全国選抜予選につなげたい」と次の戦いを見据えた。

 

 全国舞台の雰囲気を知り、コンディション調整の難しさを痛感した大会となったが、何物にも代えがたい経験を培った。浦辺は「今回は(県総体2位までが)開催県枠で出場できたが、来年は1位でないと出場ができない。もう一度、全国の舞台で戦いたい。そのために練習から気持ちを変えなければいけない」と語った。

 

大会後のミーティングで出直しを誓った

 

 

(柚野真也)

大会結果