県高校野球選手権 投手陣でつかんだ優勝 柳ケ浦、接戦制し夏へ弾み 【大分県】
野球
全国高校野球大分大会 決勝進出両校の監督、主将にインタビュー 【大分県】
全国高校野球大分大会は25日、別大興産スタジアムで準決勝があり、決勝は第1シードの大分舞鶴と明豊の顔合わせが決まった。両校は昨年の県選手権大会、九州地区県予選で対戦し、どちらも明豊が勝っている。
26日は休養日、決勝は27日午前10時にプレーボール予定。準決勝を戦い終えた大分舞鶴と明豊の監督、キャプテンに決勝の意気込みを聞いた。
大分舞鶴
準決勝までの軌跡
▽準決勝
大分舞鶴 000 300 110|5
大 分 400 000 000|4
▽準々決勝
9-0高田(7回コールド)
▽3回戦
8-4大分雄城台
▽2回戦
6-3大分商業
河室聖司監督
最後まで諦めずに頑張った。初回(の4失点)は今までになかったミスの連鎖が起きたが、一度気持ちを切り替えた。次の回以降は、いつも通りに戻った。(先発の)秋田康介(2年)は足をつりながらも最後まで投げ抜き、(反撃ののろしを上げた)若杉悠諒(3年)は気迫のこもったプレーでチームを引っ張ってくれた。
夏の甲子園は遠い存在とは思っていない。決勝は投手を中心としたロースコアの展開になると思う。食らいついて、最後に相手より1点多く得点できていればいい。
若杉悠諒キャプテン
序盤にミスから失点したが、焦らずに自分たちがやってきたことを信じて1点ずつ返して行けばいいと思っていた。決勝ではミスをなくして、守備からリズムをつくりたい。それが自分たちの野球。どこが相手でも向かっていく姿勢で、あと一つ勝つだけ。甲子園は意識せず、1勝することだけを考えたい。
個人としては春まで活躍できず、チームに貢献できなかった思いが強い。チームの力になるために、みんなの精神的支柱となって先頭に立って引っ張りたい。
明豊
準決勝までの軌跡
▽準決勝
津久見 000 000 00|0
明豊 010 201 03×|7(8回コールド)
▽準々決勝
11-2柳ケ浦(8回コールド)
▽3回戦
7-3別府鶴見丘
▽2回戦
7-0中津東(8回コールド)
川崎絢平監督
4連覇に王手をかけたが、次を勝たなければ意味がない。次が全て。先発の野田皇志(3年)は力でなく、コントロールを意識して投げさせた。淡々と投げていたが、安心して見ることができた。打線は野田がテンポよく投げたことで、リズムが生まれた。ここまで失策はゼロだが、決勝で出ないようにしなければいけない。
(決勝の相手となる舞鶴について)準決勝では追いつき、追い越す舞鶴らしい勝ち方をした。最後にふさわしい相手。しぶといチームだが、そのしぶとさと粘りに負けない試合をしたい。理想は先制、中押し、ダメ押しだが、1点差でも勝てばいい。
山内真南斗キャプテン
序盤は点を取れなかったが、焦りはなかった。野田の調子が良かったので、後半勝負に持ち込めればいいという雰囲気だった。野田はセンバツ後に調子が上がらず苦しんだ時期もあったが、今では一番頼れる存在になった。
チームとしては秋から走塁にこだわってきたが、塁に出て相手を揺さぶり、プレッシャーをかけることができるようになった。特に1、2番が塁に出ると中軸がしっかり点を取り、流れをつなげることができている。
決勝は舞鶴。クリーンアップにいいバッターがいるので、そこまでに走者をためないような展開にしたい。今大会の目標であった毎イニング点を取る野球をしたい。
(柚野真也)