OITA SPORTS

10/1 THU 2026

supported by

トキハ

フットサル フットサル

バサジィ大分 粘りの勝利 次はゴールラッシュを 【大分県】

バサジィ大分 粘りの勝利 次はゴールラッシュを 【大分県】

 バサジィ大分はボアルース長野を2―1で退け、2連勝。通算8勝1分4敗とした。思うように試合を運べない時間を耐え、最後は全員で1点を守り抜く。勝利の裏側には、チームの成長と、さらに上を目指すための課題が同居していた。

 立ち上がりは大分の時間だった。前半6分、水谷颯真がこぼれ球を拾って吉田圭吾へ預けると、そのままゴール前へ走った。吉田が相手を引きつけ、最後は水谷がパスを受けて先制。「足がふらふらしていて走れるかなと思った」と笑った水谷だが、足を止めなかったことがゴールを生んだ。ただ、ここから試合の空気が変わる。追加点を奪える好機を生かせず、15分にカウンターから失点。1―1で折り返した。水谷は「チャンスがあった中で決め切れず、相手に流れが傾いた」と振り返る。

勝負強さがチームに浸透してきた

 それでも崩れなかったことに、今の大分の強さがある。ハーフタイムには相手がGKを使った攻撃への対応や、最前線に位置する相手ピヴォにボールが入った後のセカンドボールの回収を再確認。後半6分、山口勝輝の仕掛けから橋本澪良がセカンドポストへ走り込み、勝ち越し点を奪った。橋本は「山口選手なら抜いてくれると思った」と振り返る。味方のプレーを信じた一歩が決勝点につながった。

 その後は長野の反撃を受け、終盤にはパワープレーを仕掛けられた。それでも大分はゴール前で体を投げ出し、ルーズボールにも食らいついた。金井一哉監督が勝因に挙げたのは、戦術以上に「最後の最後で体を張ること」「ルーズボールを死に物狂いで取りに行くこと」という部分だった。

 橋本も守備への責任を強く感じている。リーグ前半戦の失点の多さを踏まえ、「後ろのポジションである自分の責任」と受け止め、練習から失点を減らす方法を考え続けているという。苦しい時間に連続失点せず1点差を守り切った長野戦には、その意識が表れていた。

「失点を減らしたい」と語った橋本

 それでも金井監督は勝利だけで満足していない。課題は明確だ。「シュートを打たなければゴールは入らない」。ボールを保持する安定感は増し、これまで横方向が中心だったパスも縦へ入るようになった。次に求めるのは、その先のスピードである。一人が相手を外した瞬間から2、3本のパスで一気にゴール前へ。そんな迫力ある攻撃を増やそうとしている。

 選手にも同じ意識が芽生える。水谷は「1点じゃなく、2点、3点取ってチームを楽にしたい」と言い、橋本も金井監督から託された「攻守ともに中心になる」という役割を胸に得点やアシストという数字を求めている。

 守って耐えるだけでは上位には届かない。ボールを持てるだけでも足りない。苦しい試合を勝ち切る粘り強さを土台に、ゴールへ向かう大胆さと速さを加える。その先に金井監督が思い描く「見ていて楽しい」フットサルがある。 (柚野真也)