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ウインターカップへの道 注目校を徹底紹介 男子(1)柳ケ浦 攻め抜く覚悟で冬の頂へ 【大分県】

ウインターカップへの道 注目校を徹底紹介 男子(1)柳ケ浦 攻め抜く覚悟で冬の頂へ 【大分県】

 冬の大舞台への切符を懸けた戦いが、いよいよ本格化する。ウインターカップ県予選は10月24日から、男女ともシード校が登場し、頂点を巡る争いはここから一気に熱を帯びる。全国への一枚を争う男女8校の現在地と、この冬に懸ける思いに迫る。男子の第1回は初参戦のU18日清食品トップリーグで全国の強豪と実戦を重ねる柳ケ浦。

 全国高校総体では思うような結果を残せなかった。得点を伸ばし切れず、自分たちが目指してきたバスケットを全国の舞台で十分に表現できなかったからこそ、課題は明確になった。そこからチームは立ち止まることなく、冬へ向けて攻守を組み直している。

 目指すのは「1試合100点」。ボールを奪えば一気に走り、次々と選手がゴールへ向かう。高い得点力で相手を上回る超攻撃型のスタイルが、このチームの生命線である。もちろん、100点を取るために必要なのは攻撃力だけではない。練習ではローテーションディフェンスやセットプレーにも時間を割く。中村誠監督は気になる場面があればプレーを止め、立ち位置や動きを細かく確認する。一つの判断のずれが失点につながり、一つの連係が得点を生む。監督の狙いを全員の共通認識に変えながらチームの精度を高めている。

中村監督から細かな指示が飛ぶ

 その現在地を測る絶好の舞台となっているのが、初参戦の「U18日清食品トップリーグ」だ。高校年代最高峰のリーグで、初戦は鳥取城北を67―57で撃破。全国の強豪を相手に白星スタートを切った。中村監督は「県予選の前に、これだけ全国の強豪と試合ができるのはものすごく大きい」と語る。目標はトップリーグ残留。その目安として4勝を掲げ、すでに一つを手にした。だが、このリーグを戦う意味は勝敗だけではない。全国レベルの強度を体感しながら、全国高校総体後に取り組んできた新たな攻撃の形や守備を試せる。ウインターカップ県予選を前に、これ以上ない強化の場となる。

 戦力も整ってきた。シュート力に加え、攻守で味方を支える古閑蓮(3年)は、中村監督が「バランサー」と評する存在。けがから復帰した川崎斗夢(同)はポイントガードとして急成長し、ゲームを動かす役割を担う。そして中心にいるのが大黒柱のファデラ・ママドゥ(同)だ。「ナショナルチームに入ってほしいと思うくらい」と指揮官が能力を認める存在であり、相手の守備を引きつけるだけでも味方のスペースが生まれる。さらに久木原ケリー健志(同)が復帰すれば、選手起用の幅は一気に広がる。これまでプレータイムの長かった天野大空郎(同)や山崎瑛介(同)の負担を抑え、勝負どころで力を出し切れる。「ケリーがいるのといないのとでは全然違う」(中村監督)。その言葉からも期待の大きさが伝わる。

3大会連続出場に向けて仕上がりは順調

 ウインターカップ県予選3連覇に向けて、チームの仕上がりは順調。勝って当然と見られる立場には、追う側にはない重圧がある。それでも中村監督は「今年のチームには、そのプレッシャーをはね返すだけの力がある」と言い切る。ただし、自信と油断は違う。「自信を持って、油断しない」。それが3連覇への合言葉となる。
 まずは県予選を勝ち抜き、その先へ。100点を奪う攻撃力が完成したとき、このチームが見据える景色は県の頂点よりさらに先にある。 (柚野真也)


大会結果

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