OITA SPORTS

7/1 TUE 2025

supported by

トーア不動産

野球 野球

スター候補生インタビュー④ 野球 川瀬堅斗(大分商業高校3年)「高校3年間の野球生活に悔いなし。積み上げたものを出したい」

スター候補生インタビュー④ 野球 川瀬堅斗(大分商業高校3年)「高校3年間の野球生活に悔いなし。積み上げたものを出したい」

 高校2年時からプロ野球のスカウトが注目していた川瀬堅斗。マウンド上で物おじしないふてぶてしさと最速147㌔のストレートが魅力の右腕は、粗削りだが滞在能力を認められオリックスの育成1位で指名された。5歳年上の兄・晃(ソフトバンク)を目標に、同じプロの世界で戦うことを決めた川瀬は、まずは一軍のマウンドに立つために支配下登録選手になることが目標となる。「育成選手からの出発だが、この決断に迷いはなかった。何も失うものはないし、恐れるものはない。チャンスは必ずあるのでアピールしたい」と早くも戦闘モードに入っている。

 

 

Q:昨年12月にオリックスの新人選手入団発表記者会見を終えましたが、率直な感想は?

 一段落がついたという感じ。緊張することはなかったですが、こういった行事が増えると段々とプロになるんだなという実感が湧いてきます。技術面、精神面、全てにおいて力をつけないとプロの世界では活躍できないと思っているので、合同自主トレまでに全ての面でレベルアップをしたいです。

 

Q:コロナ禍の中での2020年を振り返って。

 高校野球の最終年でしたが、次々と大会が中止になり、思ったような結果が出せなくて悔しかったです。春のセンバツ中止はショックだった。夏の甲子園の中止は覚悟していたのでダメージは少なかったけど残念でした。ただ、最後に交流戦という形でしたが甲子園で試合をして終われたのは良かったです。

 

Q:甲子園のマウンドは格別でしたか?

 ずっと目指していた場所だったし、他の球場とは違いました。これが憧れていたマウンドだと思って、一球一球思いを込めて投げました。高校2年生の夏の予選決勝で負けて、あと一歩で甲子園を逃した。最終学年で次こそはという気持ちで練習し、秋の九州大会で準優勝して選抜の出場権を得ることができました。思うような形ではなかったのですが、目標は達成できました。

 

Q:2年生から「大商のエース」として活躍しましたがプレッシャーはあった?

 プレッシャーなく、野球に打ち込めました。いい先輩、OBに恵まれ、最高の同級生と野球ができました。3年間でベストピッチングを見せることはできなかったけど、センバツ出場が懸かった秋季九州大会で(1回戦から4日間で)3連続完投でチームの勝利に貢献できて、エースの責任が果たせたことは良かったです。

 

Q:明豊で同じく2年生からエースの若杉晟汰選手を意識したことは?

 電話で話したりしますが意識したことはない。晟汰の存在は少年野球の頃から知っていたけど、ライバル視することもなかったです。最近連絡したのはドラフト後。お互いに進む道は違うけど、晟汰は必ずプロになると思う。お互いにはい上がろうと話しました。

 

Q:ドラフトでは思うような結果は得られませんでしたが、育成1位で指名を受けたことについては?

 コロナ禍で高校生にとっては厳しく、大学、社会人選手の上位指名の多かったドラフトという印象です。アピールの場がなかったので大学に進学して、4年後に上位指名を狙うという方法もあったけど、早く兄ちゃんに追い付きたい思いが強かったので、育成指名でも受け入れることができました。

 

Q:2021年、どんな1年にしたい?

 高校3年間の野球生活に悔いはないし、積み上げたものを出したいです。不安はないし、自信を持ってプレーしたい。プロは結果が全て。マウンドに立てば、これまでの実績なんて関係ない。チームの勝利に貢献できるピッチャーになりたいです。ピンチになっても強気のピッチングをしたいし、どんなときでも笑顔でいたい。それが僕のセールスポイント。1年目からしっかり結果を出します!

 

まずは支配下登録選手を目指す

 

 

(柚野真也)

 

スター候補生インタビュー

①野球 若杉晟汰(明豊高校3年)「強気のピッチングで1年目からローテーション入り目指す」

②バレーボール 室岡莉乃 (東九州龍谷高校3年)「最高で金、最低でも金」

③サッカー 弓場将輝(大分トリニータU―18/大分東明高校3年)「死に物狂いでつかんだトップチームへの昇格」

⑤サッカー 堤聖司(大分高校3年)「どんな形でもいい。泥くさくゴールを狙う」

⑥ソフトボール 森田京(日本文理大学4年)「環境の変化を恐れることなく挑戦したい」