
【指導者の肖像〜高校スポーツを支える魂〜】 信じる力が未来を変えていく 柳ケ浦高校バスケットボール部監督・中村誠(前編)
バスケ
・原点回帰
・コンタクトプレーを恐れない
・TSD化
全国高校選手権大会(ウインターカップ)県予選決勝、試合終了間際の劇的な逆転勝利から1カ月余り。中津北は1年間のスケジュールの中で最も重視するウインターカップに向けて準備に余念がない。県外の強豪校との強化試合中に主力がけがをすることもあったが、大事に至らずチームの雰囲気も良い。大津留礎監督の「ここまで一生懸命に練習し、成長したのだから自信を持とう」と選手に呼び掛ける言葉に自信がみなぎる。
ウインターカップの出場権を手にしてから原点回帰した。「初心に立ち返り、もう一度ハングリーになって、持てる力を出し切れるようなチームになった」と大津留監督。県内では強者だが、全国に出れば立場が異なる。直近の2回のウインターカップでは1勝もできずに終わった。それでも指揮官は勝機があると言う。「全国に出るチームが強豪ならば、うちも強豪の1つであることに変わりはない。独自性を出せば勝てる。大暴れして爪痕を残す」と、これまで積み重ねたスタイルを強調して全国仕様に仕上げている。
中津北の代名詞といえば「2−2−1」のゾーンプレス。オールコートでもハーフコートでも柔軟に使い分けることができ、全国の強豪相手に高さとパワー、スピードで屈しないように磨き上げた。毎日の紅白戦では俊敏なガードに、力のあるフォワード、180㌢を超える高さのあるセンターとして男子部員の協力を仰ぎ、参加してもらったことで対等に戦えるようになった。
さらにチーム(team)、セルフ(self)、デベロップメント(development)の頭文字を取った「TSD化」を図った。個人の能力を引き上げ、チームに還元し、発展させるよう促した。1年生の頃から主力として試合に出ている木下菜月(3年)は、「最後のフィニッシュの部分で力の差を感じていたが、この1年間は全国を意識し、1対1で負けない自信がついた」と話し、キャプテンとしても先陣を切って戦う姿勢を見せた。そして、「このメンバーで試合ができる最後の大会。目の前の試合に集中して、最高の結果を求めたい」とチームの思いを代弁した。目指すはベスト8、決して届かぬ目標ではない。
チーム一体となってベスト8を目指す
(柚野真也)
全国大会冬の陣
⑤ラグビー 大分東明 スピードを生かした展開ラグビーでベスト8を狙う
⑥サッカー男子 日本文理大学付属 愚直に謙虚に取り組み、まずは初戦突破を目指す
⑨弓道女子 津久見 全国選抜初出場、感謝の気持ちを射に込める
⑩バレー男子 大分南 2枚エースにプラスアルファで勝利を目指す
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