県高校総体直前特集 サッカー男子⑤鶴崎工業 堅守速攻で番狂わせ起こす

2019/05/03
  • 高校総体

サッカー男子注目校&注目選手紹介⑤鶴崎工業高校

 

昨年度実績

 

県高校新人大会 ベスト8

OFAリーグ1部 5位

全国高校選手権大会県予選 2回戦敗退

県高校総体 1回戦敗退

 

 「力のあるチームだと思う」と松田雄一監督の言葉は本心だ。選手の能力は高く、チームの規律は保たれ、戦い方も明確。なぜ勝てないのか、と問われれば「くじ運の悪さ」としか言いようがない。シードに入る力は十分にあるが、そこにたどり着くまでに必ず実力校と対戦し、惜敗する。今月8日に県総体の組み合わせが決まるが、“鶴工”がどのパートに入るか注目が集まる。

 

 2月の県新人大会では、準優勝した大分工業と対戦。打ち合いの末に敗れた反省を生かし、本来の堅守速攻に回帰した。大会後から守備の安定に重点を置き、チームをつくった。しかし、守備陣にけが人が続出し、県総体もボランチの今井玲音(3年)を最終ラインに下げる苦肉の策を強いられそうだ。

 

 1対1に強く、ボールをさばけ、試合を組み立てることのできる今井が一つポジションを下げることで、守備は安定するが攻撃の重心は下がる。これまで以上にセットプレーからの得点に頼らざるを得なくなる。攻撃力のある新1年生をボランチで試しており、フィットするまでには少し時間がかかりそうだが、守備強化を優先した。

 

 今井は「けが人が多くて厳しい状況ではあるが、3年生にとってはこれからの大会は全てが最後になる。今できることに最善を尽くすだけ」と迷いはない。相手の長所を消し、得点を与えず、ワンチャンスをものにする。番狂わせを巻き起こす存在となりそうだ。

 

県総体では堅守がポイントとなる

 

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