県高校総体直前特集 サッカー男子② 撃ち合い上等、大分工業が攻撃サッカー貫く
- 高校総体
サッカー男子注目校&注目選手紹介②大分工業高校
男子サッカーの県高校総体は5月18日にキックオフ。全国高校総体(インターハイ)への出場権を懸けた戦いがはじまる。大会直前企画として、優勝争いに絡みそうな注目校とそのチームの中核を担う注目選手をお届けする。第2回は、2月の県高校新人大会で準優勝し、勢いに乗る大分工業だ。
昨年度実績
県高校新人大会 準優勝
OFAリーグ1部 3位
全国高校選手権大会県予選 ベスト4
県高校総体 ベスト8
昨年のチームに比べ突出した選手はいないが、それぞれが役割を全うし、チームワークで勝負することを理解している。「3年生を中心にチームがまとまっている。選手は練習中も試合後もよく話し合っている」と友成義朗監督。4月21日のOFAリーグ1部では大分トリニータU-18のセカンドチームに快勝したこともあるが、選手同士が近いポジションの選手と試合を振り返る姿があった。厳しく指摘することもあれば、冗談を言い合い笑いも起きる。チーム内の雰囲気は良く、状態の良さを物語っていた。
得点源となるのが高野康巳と三重野千尋の3年生コンビ。中学までFCレガッテで一緒にプレーしていたこともあり相性がいい。スピードが持ち味の三重野がサイドを突破し、ラストパスを高野が仕留めることもあれば、高野が前線でボールをキープし、三重野が攻め上がりを待つこともある。
この2人の良さを引き出すのがボランチの明石龍弥(3年)。昨年のチームから主力として試合に出ており、状況判断が良く、的確にパスを供給できる。1対1にも強く、守備力もあり、攻守の要となる。
県高校新人大会で準優勝し、最終学年となった3年生は自信を深め、自覚が芽生えた。団結力は増し、キャプテンの高野は「これからの大会は全てが高校最後の大会となる。その一つが今度の県総体。3年生全員でチームを引っ張り、結果を残したい」と話す。ゴールデンウイークの連休に、県総体に向けた最終合宿を行う。友成監督は「守備を安定したいが、攻撃の良さを出したい。1点取られても、2、3点奪い返す試合をしたい」と、撃ち合い覚悟で一気に頂点を目指すサッカーに仕上げるつもりだ。選手も「優勝しか狙っていない」と気持ちは高まっている。
チームを引っ張る高野康巳(中央)