県高校総体直前特集 サッカー男子⑥ 3学年の融合を図り、王座奪還を狙う大分西

2019/05/05
  • 高校総体

サッカー男子注目校&注目選手紹介⑥大分西高校

 

昨年度実績

 

県高校新人大会 3回戦敗退

OFAリーグ1部 7位

全国高校選手権大会県予選 ベスト8

県高校総体 3回戦敗退

 

 悲願の全国選手権大会出場を果たしたのが2年前。昨年度はその達成感が満足感となり、勝負に徹することができぬまま終わったように思えた。ただ、キラキラ輝いた先輩たちに憧れ、入学したのが新1、2年生たち。彼らの目標は全国選手権大会出場ではなく、全国の舞台で勝ち上がること。向上心が高く、「技術の高い選手が多い」と首藤啓文監督も太鼓判を押すほどだ。

 

 新1年生は逸材ぞろいで、すでに先発メンバーに食い込む選手もいる。MF溝口飛和はその一人。足元の技術の高さは言うまでもなく、攻撃のアイデアが豊富でプレーの引き出しも多い。何より、「思っていることを言葉に出せる選手。周りの選手ともイメージを結びつけることができる。これはなかなかできることではない」と首藤監督。

 

 県総体まで時間は少ないが、選手の特徴や組み合わせを見極めながら、3学年を融合し、ベースとなるパスサッカーに落とし込む作業を急ピッチで進める。勢いのある1、2年生の存在は、3年生には大きな刺激となったようで、これまでにない選手間の競争が激化している。河野永耀(3年)は「練習に取り組む姿勢から変わった。これまで人任せにしていた部分があったが、今は一人一人が責任を持ってプレーしている」とチームの変化を感じ、自分の立ち位置を脅かす下級生の存在を認め、「3年生が引っ張っていかなければいけない」と気を引き締める。

 

 チームとしては優勝候補と呼ばれる位置にはいないが、覇権を狙う伏兵は息をひそめながら、虎視眈々と浮上のきっかけを狙っている。

 

チームの起爆剤となった溝口飛和

 

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