県高校総体サッカー競技プレビュー インターハイ出場権は誰の手に!?
2018/05/16
- 高校総体
大分工業、大分西、大分も侮れない
柳ケ浦に続くのが大分工業だろう。県高校新人大会では準優勝、OFAリーグU-18で5勝1分と負けなし。ポイントゲッターとなるFW矢野達也(3年)がけん引する攻撃は破壊力十分だ。切れ味鋭いサイドアタックが機能すれば大量得点で勝ち上がることが予想される。不安の守備が失点を抑えられれば、栄冠に手が届く位置にいる。
全国高校選手権に出場した経験のある大分西、中津東、大分も実力は十分。大分西は昨年の主力が多く残り、パスサッカーを主体とする“西高スタイル”は健在。他校に比べ新チームのスタートが遅れたが、徐々にチームとして構築されている。中津東は細かなライン設定で、コンパクトでアグレッシブなサッカーを目指している。飛び抜けた個の力はないが組織力は高い。大分は選手個々の技術が高く、トーナメントを勝ち上がることで一体感、チーム力が上がれば驚異の存在となり得る。元々、力のあるチームであり、一気にブレイクする可能性は高い。
その他、堅守速攻の鶴崎工業、大分南はトーナメントの勝ち方を知っており、実力のある1年生が加入した大分上野丘、情報科学も上位進出の力はある。テクニカルなパスサッカーを見せる大分鶴崎も面白い存在だ。
「どこが勝ってもおかしくない」(柳ケ浦・野口監督)、「準々決勝あたりから勢いに乗る勝ち方をしたチームが一気に頂点を狙えるかもしれない」(大分工業・友成義朗監督)と混戦必須。「最後は勝ちたい気持ちが強いチームが勝つ」(鶴崎工業・松田雄一監督)とプライドを懸けた戦いも見どころのひとつ。果たして頂点に立つのはどの高校か! インターハイへと続く戦いが間もなく始まる。
大分工業の攻撃は破壊力を増している
(柚野真也)