大分南高校 相手の長所を消し、自分たちの長所を生かす

2018/05/13
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2018OFAリーグ開幕特集 #08

 「高円宮杯JFA U-18サッカーリーグ2018 OFAリーグ」(OFAリーグU-18)に所属し、6月の県高校総体に向けて強化を図る高校を特集する。最終回は大分南高校。

 

 「今年のチームは昨年の主力が残っている。経験値は高い」と三重野英人監督。2月の県高校新人大会では準々決勝で延長戦の末に柳ケ浦に惜敗したが、相手の長所を消し、手数を掛けずにゴールを奪うスタイルに磨きがかかっていた。OFAリーグU-18では、県高校新人大会後からけが人が続き、思うようにメンバーが組めず4戦未勝利と低空飛行が続く。だが、ようやく主力選手のコンディションが回復し、間もなく始まる県高校総体には万全の状態で臨めそうだ。

 

 チームの中心は岡崎淳之介(3年)。元々は中盤の選手だったが、「ボールをシェアしながら、なかなか得点に結びつかない。決定力不足を解消することが今の課題」と三重野監督がFWにコンバートした。身長180cmの体を生かしたポストプレーで前線の起点となり、ゴールに近い位置で決定機をつくる。OFAリーグU-18では実戦経験を積み、サイドを崩し、クロスを合わせてゴールを決める大分南得意の攻撃パターンのフィニッシャーとしての役割も担うようになった。

 

 これまで幾度も指揮したチームを全国大会出場に導いた名将は、県高校総体へ向けて対戦チームの分析に余念なく、試合に向けて「相手の長所を消し、自分たちの長所を生かす戦術」を落とし込む。加えて、「選手自身が状況に応じて考える事が大事。相手チームの情報を鵜呑みにせず、臨機応変に対応する力を培ってほしい」と柔軟な戦い方を求めている。「うちは弱小チーム。1戦1戦勝つ事に集中するだけ」と謙遜したが、「やるからにはインターハイを目指す」と強気のコメントで締めくくった。

 

 OFAリーグU-18では結果は出ていないが力はある。何より一発勝負のトーナメント。県高校総体ではダークホースとして注目を集めそうだ。

 

攻撃の起点となる岡崎淳之介

 

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