県高校総体 カヌー男子 医師を志し、国際舞台を見据える1年生の挑戦 【大分県】

2025/06/14
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 5月に開催された「2025アジアパシフィックスプリントカップ」。日本代表としてこの国際大会に出場したのは、大分上野丘の山川響之介(1年)だ。中学時代には全国大会で実績を積み、急成長を遂げた逸材は、初の県高校総体に挑んだ。出場種目はカヤックシングル。しかし大会直前に負ったけがの影響で、本来の力は発揮できなかった。予選は突破したものの、決勝では壁を痛感する結果となった。

 

 それでも山川の視線は常に前を向いている。持ち味は、スタートで一気に飛び出し、先行逃げ切りスタイル。その爆発的な加速力と、並ばれても前に出ようとする「気迫」がレースを動かす。集中力と勝負強さに加え、足の踏ん張りや体の回転でうまくタイミングを取り、スピードに乗せる技術に長けている。

 

 小学5年で偶然見かけたチラシをきっかけに競技を始め、小学6年で九州大会を制覇。中学3年では国スポの九州ブロック、全国中学生カヌースプリント選手権といった大舞台を経験し、実力を一気に伸ばした。強豪との対戦で培ったのは、「速さ」に対する感覚と、水の捉え方。これらが血肉となり、今の走りにつながっている。

 

県総体では思うような結果を残せなかった

 

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