大分高校 強豪復活へののろしをあげる
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2018OFAリーグ開幕特集 #06
「高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ2018 OFAリーグ」(OFAリーグU-18)に所属し、6月の県高校総体に向けて強化を図る高校を特集する。7回目は昨年度無冠に終わった強豪・大分高校。
新チームとなってから主力にけが人が多くベストメンバーを組めなかった。「特にディフェンスラインが安定せず、並び方も選手起用も悩んだ」と小野正和監督。狙いとする主導権を握り、パスで崩すサッカーができず、実りの少ない時期を過ごした。ただ、選手の技術は高く、チームとして機能しなかったが選手個々のレベルは着実に上がっている。
チームの中心は3年生のセンターライン。中盤の山口卓己は攻撃ではパスの供給源となり、守備では危険の芽を潰すことのできるボランチだ。前線の核は得点能力が高い工藤元太、守備を統率するのは小澤和真が屋台骨となる。そこに大分中学の時に全国中学校サッカー大会でベスト16に入った2年生が加わる。
OFAリーグU-18では、ようやくメンバーが固定され始めた。4試合で2勝2敗と目立った成績は残していないが試合内容は目を見張るものがある。攻撃を組み立てようと選手同士の距離感が統一されており、パスミスも少ない。ボールの奪い方も意思統一されており、チーム戦術が確立されている。中盤を廃したロングボール主体のチームには苦戦するが、小野監督は「前からプレスをかけて長いボールを蹴らせないようにするのか、後ろに引いて守備を固めるのか状況に応じて戦い方を固めたい」と悲壮感はない。
2年前は県高校新人大会、県高校総体、全国高校選手権県予選、OFAリーグU-18の4冠を達成したが、昨年は無冠に終わった。山口は「県高校新人大会は優勝できなかったので県総体で優勝してインターハイに出場するのはノルマと思っている」と強豪復活を誓った。強い“分高”の復活劇は間もなく始まる。
ベストメンバーがそろいチームの状態は上向き