全国高校選抜大会 ハンドボール男子 努力のチーム大分雄城台が旋風起こす 【大分県】
2025/03/01
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大分で開催される全国高校ハンドボール選抜大会に、大分雄城台が挑む。平井徳尚監督は、今年のチームを「これまで20年以上指導してきた中で、最も努力するチーム」と評する。中でも、キャプテンの市川舜馬(2年)の存在は大きい。チームの現状を冷静に分析し、目標達成に向けて日々努力を積み重ねている。その姿勢は、チーム全体にも良い影響を与えている。
市川を中心に、選手たちは自分たちの強みと課題を明確にし、練習に真剣に取り組んできた。ミーティングでは活発な意見交換が行われ、練習メニューの意図を理解することで、指導陣との意思疎通もスムーズになっている。「私が課すメニューと選手たちが必要だと考えることが一致している。一歩一歩、確実に積み上げていけるチーム」と平井監督は期待を寄せる。
全国選抜の県予選決勝では、実力で勝ると評されていたライバルの大分に23-22で競り勝った。試合は大分のペースで進み、途中で逆転を許す苦しい展開だった。しかし、選手たちは最後まで諦めなかった。「相手の強みを消し、自分たちの力を最大限に引き出した試合だった」と平井監督。組織的なディフェンスと全員でカバーし合う意識が徹底されていたことが、勝因の一つだった。エースの二宮多輝(同)が試合終了間際に同点と勝ち越しのゴールを決め、チームを勝利へ導いた。さらに、キーパーの多田碧飛(同)がビッグセーブを連発。チーム全員でつかんだ1点差の勝利だった。
チームの中心となる市川舜馬