バスケットボール ウインターカップ県予選 女子は大分が初優勝、歴史の始まり

2021/11/02
  • 冬の全国大会

第74回全国高校バスケットボール選手権大会県予選

10月31日 大分舞鶴高校体育館

女子 決勝

大分113―58明豊

 

 悲願の全国大会初出場を決めた―。大分中学に女子バスケ部ができたのが2015年、その3年後に高校でも創部し、中高一貫で強化してきた。これまで幾度もチャンスはあったが、ようやく手にした全国行きの切符。楠本哲二監督は、「時間はかかったが、ウインターカップ(全国高校選手権大会)を目標に立ち上げたチーム。ようやく大分県ではなく全国で勝つことが目標と言えるチームになる。ここを歴史の始まりとしたい」と万感の思いに目頭を熱くした。

 

 夏の王者・明豊との決勝は、両チームともに立ちあがりの動きが重かった。開始2分半が過ぎても互いに得点が動かなかった。「見えないプレッシャーを感じていた」と楠本監督。その重苦しい雰囲気を破ったのが1年の緒方梨乃だった。この試合38得点と大爆発、インサイドとミドルレンジからのシュートを次々と決めた。さらに第1クオーター(Q)終盤には岐津桜華(2年)が3本の3点シュートを決めて、一気に点差を広げた。

 

 第2Q以降は、課題としていた守備とリバウンドが機能した。ゾーンとマンツーマンでの守備を使い分け、最後まで集中して相手に流れを渡さなかったのは成長の証だ。攻撃では、大会1週間前に右手を負傷した梶西未知(2年)が緩急をつけた試合運びで試合をつくり、アシストを量産。下級生を支える3年生は終盤にコートに立ち、リードを保ったまま試合を終わらせた。全てがかみ合い、機能した大分が盤石の強さを発揮し、頂点に登り詰めた。

 ここから先は初めて経験することばかり。不安も期待も入り混じるが、大分の新たな挑戦が始まる。

 

試合をコントロールした梶西未知

 

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