全国高校サッカー選手権県予選 大分が快勝し、連覇に王手
2019/11/12
- 冬の全国大会
第98回全国高校サッカー選手権大会の出場権をかけた県予選は9日、大分市の大分スポーツ公園サッカー場で行われ、2年連続11回目の優勝を狙う大分と14年ぶりの優勝を目指す柳ケ浦が17日の決勝に駒を進めた。
準決勝
大分7-1大分西
(5-0)
(2-1)
「試合の入りが良かった。準々決勝は得点が入らずに苦しんだので、その修正がうまくいった」と大分の小野正和監督。開始6分、14分でゴールを重ねたことを勝因に挙げた。慎重に試合に入り、重心の重かった大分西に対し、序盤からテンポよくパスを回し、攻撃的だった大分はコーナーキックから先制すると、左サイドを突破して追加点で勢いづいた。前半だけで3年生MFの重見柾斗と菊地孔明が2点ずつ奪い、5点目はショートパスをつないで相手DFを完璧に崩す理想の形で折り返した。
準決勝は1-0と辛勝だったが、2月の県新人大会、6月の県高校総体と優勝したチームの本領を発揮した。前半で大勢を決めると後半は交代枠を全て使い切り、決勝に向けて調整に充てた。それでも後半最初から出場した大神颯汰(3年)が2得点を奪う活躍を見せる。先発組と違う特徴を加味することで、チームを発展させる気概でいることが頼もしい。
「県予選はあくまでも通過点。ただ、大量得点した後の試合は大雑把になるので、決勝までに気持ちを入れ替えなければいけない」とキャプテンの佐藤芳紀(3年)。釘を刺すことも忘れなかったが、先の言葉は掛け値なしの本音だろう。優勝に向けて迷いがないから一連の動きにも戸惑いがない。2年連続優勝に王手をかけた。
けがから復帰し、準決勝で2得点の菊地孔明