
サッカーU―17日本代表 代表の誇りを胸に、平野稜太が世界へ挑む 【大分県】
サッカー
サッカー男子注目校&注目選手紹介④大分上野丘高校
県高校新人大会 ベスト4
OFAリーグ1部 8位
全国高校選手権大会県予選 ベスト4
県高校総体 ベスト4
昨年度は主要大会でベスト4に3度入り、安定した成績を残している大分上野丘。公立の進学校で練習時間が制限された中で、ここが限界と捉えるのか、これ以上の成績を望むのか岐路に立つ。島畑欣史監督は、「チームのポテンシャルを考えれば、もう一つ上を目指せると思っている。ただ、選手が満足しているのか、危機感を持っているのかで、どこを目指すのかが決まってくる」と、あくまでも選手の出した答えを尊重する構えだ。
チームづくりは、これまでと同様に実力主義。学年を問わず、チームの勝利に貢献できる選手を起用する。4月の試合では新1年生を数人起用している。ただ、これから始まる県総体では「3年生の力が大きくなる。現時点では主力の多くが2年生だが、この大会で(部活を)引退する3年生がどれだけ本気になれるかでチームは変わる」と島畑監督。キャプテンであり、守備を統率するDF尾崎司や得点源のFW池田亮太郎ら3年生にけが人が多く、満身創痍であるが、3年生の底力が問われる。
1年生の頃から試合に出ているMF田原慎太郎(3年)は、「少しでも長くみんなと一緒にサッカーをしたい。自分が攻撃の中心となってチームを勝利に導きたい」と静かに気持ちを高める。「トーナメント戦を勝ち上がる術はある」と島畑監督。コンパクトな陣形を高い位置で保ち、サイドの揺さぶりでゴールを狙う形は完成されつつあるだけに、無駄な失点を避けたいところだ。PKに無類の自信を持つGK渡辺直於(3年)の存在も大きく、最少失点に抑えれば勝機は見えてくる。
県総体では4強から先の戦いが求められる
MF田原慎太郎(3年)
161cm、52kg、明野中学校出身(前所属チームは大分トリニータU-15)
線が細く、小柄だが技術は高い。トップ下を定位置とするが、相手にとって危険なスペースでボールを受け、決定的なラストパスを出すこともできれば、自ら得点を狙うこともできる。田原がゴールに近い位置で前を向いてプレーできるかによって、チームの得点の可能性は高くなる。「裏のスペースに抜けたときにパスが入れば、サイドに振ってリターンをもらうこともできるし、自分で仕掛けてもいい。できることは多い」と得点までのイメージは豊富だ。
1年生の県総体から試合に出ているが、これまであと一歩のところで(九州大会以上の)上級大会の出場を逃してきた。最終学年になり、「惜しかったね、はもういらない。勝ちたい」と強い思いを口にするようになった。チームを引っ張る覚悟はできている。
県高校総体直前特集
サッカー男子 ①タレントぞろいの大分が優勝候補筆頭
(柚野真也)
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