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県高校総体 フェンシング女子 攻撃は最大の武器 無双の岡田風花(別府翔青3年) 【大分県】

県高校総体 フェンシング女子 攻撃は最大の武器 無双の岡田風花(別府翔青3年) 【大分県】

 別府翔青の岡田風花は圧倒的な力で、県高校総体のフェンシング女子個人フルーレで3連覇、エペで2連覇を果たした。相手に一切の隙を与えない勝ち上がり方は、「王者の風格」と呼ぶにふさわしい。団体戦ではチームが敗れたものの、自身は1ポイントも失わず完勝。「相手を圧倒して流れをつくることができた。勝てなかったけれど仲間と一緒に戦えたことがうれしい」と涙を見せた。

 

 岡田はフェンシング一家に生まれ、剣を握ったのは幼稚園の時。幼少期から全国レベルの舞台に立ち続けた。昨年11月には全国カデ選手権を制し、年代別代表キャンプにも中学3年から継続して参加。すでに国際大会も多数経験し、今年4月には世界ジュニア・カデ選手権にも出場した。「毎回新しい経験ができ、もっと強くなりたいという気持ちが高まっている」と言い、その闘志は燃え続けている。

 

 岡田の強みは攻撃にある。「攻撃こそ最大の防御」と考え、近年は技術だけでなく、相手をのみ込むような勢いと気迫で勝負を決める。「海外選手に負けない勢いを出したい」と語り、国内外で自分のスタイルを貫こうとしている。

 

圧倒的な力で頂点に立った岡田風花

 

 県総体前には、対戦相手の映像を見て研究を重ねた。「相手の癖や間合いを把握することで、戦い方に幅が出る」。ただの才能型ではなく、冷静な観察力と戦略眼も併せ持ち、今では完全無欠のエースとなった。

 

 指導する佐藤麻依子監督は「相当練習する。強くなりたいという思いが強い。忍耐強く、冷静に判断できる」と称賛する。精神面の成長も目覚ましく、「中学時代は感情が先行し、投げやりになる場面もあった。しかし、国際大会を経験して、試合の流れを読む力と冷静さが備わった」と話す。

 

 直近の目標は全国高校総体。フルーレでは表彰台を、エペでは昨年の5位を超えることを目指す。そしてその先には、夢がある。「いずれはオリンピックに出たい。海外でも自分の力をしっかり出し切れる選手になりたい」。そのまなざしに迷いはない。

 

「目標はオリンピック出場」と語った

 

 

(柚野真也)