県高校野球選手権 投手陣でつかんだ優勝 柳ケ浦、接戦制し夏へ弾み 【大分県】
野球
全国高校野球大分大会 ガンガン作戦が奏功、大分舞鶴が好発進 【大分県】
第106回全国高校野球選手権大分大会
2回戦 7月10日 別大興産スタジアム
大分商業 010 000 002|3
大分舞鶴 301 001 01 ×|6
全国高校野球選手権大分大会は、シード校が登場する2回戦が始まった。第1シードの大分舞鶴は、難しい夏の初戦をクリアした。試合前日の練習後のミーティングで河室聖司監督は「ガンガン行け!」と選手の闘志をたきつけた。試合前も「ファーストストライクからガンガン狙え。ピッチャーはガンガン腕を振れ」と、受け身にならない攻めの姿勢を植え付けた。
指揮官の思いを体現したのがキャプテンの若杉悠諒(3年)だ。初回の打席で監督の指示通りに初球を狙い打ち。「まずは塁に出ることを考え、ピッチャーに食らいついた」と、コースに逆らわず中前打で出塁する。春先は不調で先発を外れる苦しい時期を過ごした若杉。「結果を残せなかったので何とかしてチームに貢献したかった」と復活ののろしを上げる一打でチームは勢いづいた。続く三番・野上大耀(同)、四番・四井真人(2年)の適時打で3点を先取した。
勝利を呼び込んだ若杉悠諒
打線の援護を受け、投手陣もガンガン投げ抜いた。高橋柊伍(2年)が5回まで被安打6の1失点で抑え、エースナンバーをつけた秋田康介(同)が残りを投げ抜いた。6月以降の練習試合で高橋、秋田の二枚看板の継投でロースコアに抑え、安定感を示した。河室監督は「逃げずに打者に向かって投げた」と攻めの姿勢を評価し、試合をつくる上で最も大切にしている四死球ゼロで終えたことに相好を崩した。
投打にベンチワークがかみ合い好発進。若杉は「強い気持ちで相手に向かっていけた。修正点はあるが勝てたことが全て」。秋田は「コースを狙うより(ストライク)ゾーンに投げることを考えた。ガンガン作戦が功を奏した」と笑う。チームの雰囲気は上々、頂点に向けて最高のスタートを切った。
エースの秋田康介
(柚野真也)