大分東明高校バトントワリング部 萱島 れいら(3年) file.937
カルチャー
音で物語を奏でる―。 第71回九州吹奏楽コンクール(23日・熊本県立劇場)に県代表として、大分舞鶴高校吹奏楽部が2年連続で出場する。3年生を中心とした54人が日本神話をテーマとした「吹奏楽のための神話~天の岩屋戸の物語による」など2曲を演奏し、聴衆を物語の世界に引き込む。目指すは「金賞」だ。
県吹奏楽コンクール(7月23日)は24校が出場し、14校が金賞を受賞した。このうち大分舞鶴と別府翔青が県代表に選ばれ、九州切符を得た。大分舞鶴は課題曲4曲の中から「あつまれ おもちゃのマルチャ!」、自由曲は「吹奏楽のための神話」を選び、音楽性の高さを披露した。
インパクトの強さを重視して選曲した「吹奏楽のための神話」は太陽神の天照大神が弟の乱暴を恐れ、天岩屋に隠れてしまうことから始まる日本神話。神々が踊る明るい場面もあり、神秘性や荘厳さの理解力と表現力が大切になりそう。九州大会も県大会と同じ楽曲を演奏する。

吹奏楽部をまとめる「三役」は3年生5人。部長の田中佑芽、副部長の鈴木日々希と松隈美奈海、セクションリーダーの古田菜帆(木管楽器)と菊池香那(金管楽器)だ。心に響き、魂を揺さぶる演奏という意味を込めた「響心動魄」(きょうしんどうはく)のスローガンを胸に、日々の練習から部員をリードしている。
田中は「九州大会に出場できる喜びだけでなく、夢が叶わなかった他校の気持ちも背負い、県代表としてふさわしい演奏をしなければならない」と強い責任感を示す。会場が地震の被災地である熊本県であることにも思いをはせ、「勇気や感動を与えられるように」と心を打つ音を奏でるつもりだ。

県大会の8日後には秋田県で開催された全国高校総合文化祭に出演し、ステージ上で隊形を変化させる演出で観客を楽しませた。1、2年生は29日、大分川弁天大橋上流から打ち上げる花火大会で演奏する。山本泰久顧問は「自分の限界に挑み、己の能力を知ることや、周囲への感謝と謙虚な姿勢を持つことが大切」と人間的な成長を促している。
3年生は九州大会を最後に引退する。銀賞だった昨年の経験を踏まえて、さらに磨きをかけた部員たちが心を一つに音楽と向き合う。 (坂本陽子)
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