OITA SPORTS

7/18 SAT 2026

supported by

田中工藝

水泳 水泳

NEW!

夏の主役たち2026 水球女子 大分水球クラブ 狙う全国8強 【大分県】

夏の主役たち2026 水球女子 大分水球クラブ 狙う全国8強 【大分県】

 大分水球クラブはJOCジュニアオリンピックカップ水球競技九州予選のE区分(18歳以下女子)で準優勝し、2年ぶりに全国大会出場を決めた。4チーム総当たりのリーグ戦で長崎水球クラブを19―14で下すと、優勝した柏陵水球クラブ(福岡)には14―17と惜敗。それでも最終戦でくまぽろ(熊本)を12―8で退け、全国切符をつかみ取った。

 チームは大分商業8人、府内学園1人の計9人で構成される。3年生2人、2年生4人、1年生3人。そのうち6人は高校から競技を始めた選手で、入部当初は泳ぐことすらままならなかった者もいた。それでも金子照坪監督の丁寧な指導の下で基礎を積み重ね、一人ひとりが着実に力を伸ばしてきた。

 今大会でその成長を象徴したのが、4月から磨いてきた「カウンターベース」の攻撃だった。金子監督は「4月から取り組んできた形を試合でしっかり表現できた。優勝した福岡とも接戦に持ち込み、一時はリードする展開までつくれたことが成果だった」と振り返る。

全国大会に出場する大分水球クラブのメンバー

 攻撃の軸は、179センチの長身を誇る永岡柚乃(3年)だ。ゴール前で体を張るセンタープレーヤーで、サッカーで言えばフォワードの役割を担う。相手は永岡を止めるために2人、3人とマークを集める。その瞬間に生まれるスペースを突くのが、ポイントゲッター亀井結衣(1年)だ。後方から一気に泳ぎ込み、カウンターで得点を重ねる形が何度も決まった。「永岡にマークが集まるからこそ、亀井や外角の選手が生きる。攻撃のバランスが非常に良かった」(金子監督)。エースだけに頼らない攻撃は、チーム全体が同じ狙いを共有できたからこそ機能した。

 守備面でも収穫は大きい。ファウルトラブルやアクシデントがあっても、全員が粘り強くカバーし合い、大崩れしなかった。「もっとディフェンスのサポートを徹底できれば、失点も不要なファウルも減らせる」。金子監督は全国へ向けて課題も明確に見据えている。

 目標は九州2位では終わらない。金子監督は「優勝を狙っていたので悔しさはある。でも全国でもう一度福岡と戦えるチャンスがある。そこでリベンジしたい。そして、大分水球クラブ女子が越えられていないベスト16の壁を突破し、ベスト8を目指す」と、視線は次の舞台へ向いている。

「最後は笑顔で終わりたい」と語った永岡

 その思いを最も強く受け継ぐのがキャプテンの永岡だ。「チームとして成長できた大会だった。自分たちができることを全力でやった結果が準優勝だった」。昨年は全国出場を逃し、先輩たちの悔し涙を間近で見てきた。その経験があるからこそ、キャプテンとして時には厳しい言葉を仲間へ投げかけた。「みんなが理解してついてきてくれた」と振り返る表情には、仲間への信頼がにじむ。

 初心者だった選手たちは、今では全国で勝利を目指すまでに成長した。積み重ねてきた努力と一体感を武器に、大分水球クラブ過去最高となるベスト8へ挑む。 (柚野真也)


大会結果