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スター候補生インタビュー③ サッカー 弓場将輝(大分トリニータU―18/大分東明高校3年)「死に物狂いでつかんだトップチームへの昇格」

スター候補生インタビュー③ サッカー 弓場将輝(大分トリニータU―18/大分東明高校3年)「死に物狂いでつかんだトップチームへの昇格」

 2年ぶりに大分トリニータアカデミーからトップチームに昇格した弓場将輝。昨年は2種登録選手としてルヴァンカップ に出場し、Jリーグデビューを果たした。各年代の日本代表にも選出されるボランチは、得点能力が高く、将来有望な選手として評価は高い。次代の大分のエース候補は進化を遂げていく。

 

 

Q:昨年9月にプロ入りが決まってからの周りの反応は?

チームからは「プロになるのだから高いレベルでプレーしろ」と要求されることは増えました。試合をしても対戦相手からのプレッシャーも増えたけど、自分なりに消化できたと思います。学校では「Jリーガー」とイジられることはありましたが、それはそれで心地よかったです。

 

Q:それまでもトップチームの練習には参加していましたが、関わり方が変わったのでは?

 トップチーム昇格が決まってからはアカデミーの選手ではなく、同じ立場の選手として扱ってくれるような感じがしました。すごく親近感もあったし、サンペー(三平和司)さんやコズくん(小塚和季)がめちゃくちゃイジってくれ、チームに入りやすい環境を作ってくれました。

 

Q:プロ入り前から練習でき、公式戦に出場できたのはアドバンテージになるのでは?

 高校生とはプレースピードも強度も違う中で練習できたのは財産となったし、アピールできたからこそ試合に出させてもらえたと思います。ルヴァンカップ (3節)柏戦に出ましたが、あのときはホテルからスタジアムに着くまで尋常じゃなく緊張しました。アップで体を動かして緊張は取れたけど、プロの試合の雰囲気を味わえたのは良かったです。積極的にボールに絡めなかった課題が出ましたが、それでも解説の方から「ベテランみたいな落ち着いたプレーをする」と言われてうれしかったし、自信になりました。

 

Q:中学から大分アカデミーに在籍していますが、どんな6年間でしたか?

 技術より人間性が鍛えられた6年間だったと思います。サッカー以外のところでスタッフの方々に厳しく指導されたおかげで、人間的に大きくなったと思います。小さい頃からプロを目指していて、アカデミーに入ることが近道だと思っていたのですが、最後の1年間は死に物狂いでチャンスをつかんだ感じです。高校2年生の日本クラブユース選手権が終わって、1つ上の学年からトップチーム昇格の発表がなくて、「この人たちでもプロになれないんだ」と危機感を感じました。自分にはあと1年しか残ってないと思うようになった。主力で試合に出ていましたが、練習から手を抜くことはなかったです。ライバルに負けたくなかったし、自分にも負けたくなかったです。

 

Q:思い出に残っている出来事や大会はありますか?

 いい思い出は、1年生の時の日本クラブユース選手権の川崎戦です。リードしていた時に守備固めで途中出場となったのですが、流れが相手にあった中で自分を起用してくれたことは自信になりました。苦い思い出は中学1年生のバスの移動中。(禁止されていた)携帯電話を触って、1週間練習に参加させてもらえなかったこと。あれがあったから規律を守ること、集団としての自分の立場や役割を考えることができるようになりました。

 

Q:左利きのボランチとして攻撃力に目がいきがちですが、守備も高い評価を受けていますよね。

 ボランチは守備ができて当たり前だと思っています。これは最低限のところで、点が取れるボランチになりたいと思っています。メッシが好きでサッカーを始めた小学1年生の頃から、左足でしかボールを蹴らなかったからなのかレフティになりました。本当の利き足は右なんですけど、今では両足で蹴れるのは武器になっています。

 

Q:アカデミー出身で大分市出身であればいや応なしに注目が集まりますが、プレッシャーは?

 期待は感じるけど意識はしていないです。まだ自分は何もしてない。日々の練習と努力で、まずは体を大きく強くして、試合に出てチームのために貢献したいです。感謝と謙虚さを忘れずサポーターに愛されたい。1年目の目標は、リーグ戦の半分以上に出場することです。

 

Jリーグデビューを果たした弓場将輝(写真は大分FC提供)

 

 

(柚野真也)

 スター候補生インタビュー

①野球 若杉晟汰(明豊高校3年)「強気のピッチングで1年目からローテーション入り目指す」

②バレーボール 室岡莉乃(東九州龍谷高校3年)「最高で金、最低でも金」

④野球 川瀬堅斗(大分商業高校3年)「高校3年間の野球生活に悔いなし。積み上げたものを出したい」

⑤サッカー 堤聖司(大分高校3年)「どんな形でもいい。泥くさくゴールを狙う」

⑥ソフトボール 森田京(日本文理大学4年)「環境の変化を恐れることなく挑戦したい」

大会結果