センバツ高校野球 大分 打撃強化が実り、甲子園初勝利目指す

2019/03/21
  • 高校野球

 甲子園初勝利を目指す大分。夏は2度出場したが未勝利。初めての選抜高校野球大会で念願の1勝が目標だ。キャプテンの足立駿(2年)は「いい雰囲気で練習ができている。守備からリズムをつくって、初球からガンガン打っていきたい。(選抜大会に)出場することに満足せず、優勝を狙いたい」と言い切る。

 

 自信は積み重ねた練習から生まれた。秋の九州大会を準決勝で終え、「全国で勝つためには打撃力が足りない」と松尾篤監督は考えていた。4番の中尾拓士(2年)も松尾監督と同じ思いだった。選手ミーティングで話し、全員が納得した上で指導陣に「練習の1時間を打撃強化に費やしたい」と直訴した。松尾監督は選手が率先して提案したことを喜んだ。それから、ほぼ毎日800本以上の素振りをして、手首強化、スイングスピードアップを図った。

 

 成果は早い段階に出た。「2、3週間すると、これまで見たことのない打球が飛んだ」と松尾監督。球威に押されず、力強い打球が広角に打ち分けられ、飛距離も伸びた。今月の対外試合でも打ち合いを制し、複数の選手が「どこからでも点が取れるチームになった」と話すように手応えをつかんだ。

 

練習から選手が意見を言い合い、互いを高める

 

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