熱戦を彩ったヒーローたち③明豊 夏の甲子園予選2019

2019/08/01
  • 高校野球

熱戦が繰り広げられた第101回全国高校野球大分大会で

強烈なインパクトを放ったチームや選手たちを紹介する。

 

 春のセンバツでベスト4となった強豪は、今大会でも格の違いを見せつけた。シード校として2回戦から登場。日田林工戦では今大会の“ラッキーボーイ”となった成田武蔵(3年)、野上真叶(2年)に本塁打が飛び出し、7回コールド勝ちで幸先の良いスタートを切った。3回戦は降雨により3日間の延期を強いられたが、「選手はしっかり調整してくれた」と川崎絢平監督。この言葉がチームを端的に表している。指導陣が指示しなくても表悠斗主将(3年)を中心に「自分たちから動き、努力を積み重ねたチーム」は、準決勝まで順当に勝ち上がった。

 

 今大会は4人の投手を継投させ、打線に派手さはないが確実に得点に結びつける巧みさと賢さがあり、隙は見当たらなかった。ただ、準決勝の大分商業戦は、投手陣で最も安定感のあるエース若杉晟汰(2年)の調子が上がらず、手首の負傷が完治していなかった四番・野辺優汰(3年)に快音が聞かれなかった。川崎監督は「決して油断があったわけでもなく、最善の準備をしていた。何かが足りなかったとは思わない」と敗因を見つけ出せなかった。唯一の要因を絞り出すとすれば、新チームとなり県大会で負けた中津東、情報科学の2試合は左投手を打ち崩せなかったこと。準決勝でも左投手を攻略できずに終わった。

 

前評判通りの実力を発揮した明豊

 

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