夏の主役たち⑥ 自転車女子 練習嫌いの負けず嫌いが表彰台を目指す斉藤萌(別府翔青3年) 【大分県】

2024/06/21
  • 高校総体

 全国高校総体(インターハイ)で自転車女子の短距離種目に出場する斉藤萌(別府翔青3年)は、自他ともに認める「練習嫌い」だが、「負けず嫌い」でもある。勝負ごとになるとスイッチが入る。集中力が増し、持ち味の瞬発力が爆発力を生み出すと、一気に加速する。3月の全国高校選抜大会では女子スプリントで3位となり、5月の県高校総体では女子スプリントで23年ぶりに県記録を塗り替えた。「やるからには勝ちたい。できれば楽に」と悪気なく笑うところに大物感が漂う。

 

 自転車との出合いは中学3年の頃。中学まで柔道をしており、腰を痛めて通っていた整骨院の整体師が元競輪選手だった。「自転車が向いていると言われ、悪い気はしなかった。柔道以外のスポーツを何かしてみたいと思っていた」。高校入学を機に自転車部に入部。才能の片りんはあったが、練習についていけず退部を考えたのは一度や二度ではない。ただ、将来の職業と決めた競輪選手(ガールズケイリン)の動画を見て、踏みとどまる。

 

瞬発力に長けた斉藤萌

 

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