重量挙げ 高校最強の名を懸け3冠を目指す首藤佑希(大分工業3年)

2019/08/27
  • 国体

 みなぎる自信が肉体に宿る―。全国高校選抜大会、全国高校総体と“高校2冠”に輝いた重量挙げ73㌔級の首藤佑希(大分工業3年)が、高校最後のタイトルとなる国体制覇に照準を合わせている。満身創痍(そうい)であることは変わらない。6月に膝を故障し、練習もろくにできなかった全国高校総体前に比べると状態は悪くはないが、練習は制限付きで膝と相談しながらの調整が続く。それでも王者が弱音を吐くことはない。「3冠に挑戦できるのは自分だけ。優勝と得意のスナッチで高校新記録(131㌔)を目指したい」と貪欲だ。

 

 全国高校総体では「いつ膝がパンクするか分からないギリギリの状態だった。棄権も考えていたが、そういった緊張感が首藤の力を最大限に引き出した」と梶原誠監督。得意のスナッチで自己ベストタイの118㌔を成功し、同種目で優勝すると、続くジャークではライバルたちに必死にくらいつく。スナッチのリードを守り抜き、トータル(スナッチ118㌔、ジャーク135㌔)で栄冠を手にした。首藤は「練習不足で不安しかなかったが、成功することをイメージした。結果を出せた自分を褒めたい」と納得の優勝だった。

 

全国高校総体で2冠となった首藤佑希

 

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