3年生、冬物語 vol.2  まだみんなとバスケがしたい(中津北高校)

2019/01/08
  • 冬の全国大会

 高校3年生にとって最後の公式戦となる冬の全国大会。県代表の誇りを胸に集大成として大一番に臨んだ選手を追った。

 

 全国高校バスケットボール選手権大会(ウインターカップ)に3年連続11回目の出場となった中津北高校の屋台骨は3年生の5人だった。大津留礎監督は「やはり信頼できるのは3年生。この大会に懸ける思いが強かった」と先発に3年生4人を並べた。しかし、安定感のある3年生であっても全国舞台の初戦は緊張で体が重かった。得意の外角からのシュートもことごとくリングに弾かれ、最初の10分間での得点はわずか4点。第1クオーターの19点ビハインドは最後まで埋めることができずに敗戦した。

 

 得点源となる城戸美咲平川稚尋の両エースの調子が最後まで上がらなかったのは誤算だったが、他の3年生3人が奮闘した。身長155㌢の友成穂風は、小さな体で誰よりもコートを駆け回り、相手の攻撃を封じるために激しいプレッシャーをかけ続けた。体格で勝る相手に何度弾き飛ばされても、「自分の役割はディフェンス。中津北の武器もディフェンス」と自分たちのスタイルを体現した。いつもは“守備の人”ではあるが、この試合では3点シュート3本を含む11得点と攻撃でもチームを引っ張った。「3年間いいことも悪いこともあったけど、みんながいたからここまで来ることができた。3年生は個性が強くバラバラになった時もあったけど、言いたいことを言い合えた。負けたのは悔しいけど力は出し切れたかな」と笑顔で振り返った。

 

中津北伝統のゾーンプレスで善戦した

 

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