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全国高校バスケットボール選手権大会・女子 中津北 出だしでつまずき、初戦敗退

全国高校バスケットボール選手権大会・女子 中津北 出だしでつまずき、初戦敗退

全国高校バスケットボール選手権大会(ウインターカップ)1回戦

中津北61-92尼崎

   

 3年連続11回目の出場となった中津北であっても初戦の入り方は難しかった。尼崎(兵庫県代表)との1回戦、第1ピリオドでいきなり4-23と大きく点差を離された。城戸美咲(3年)が「(全国大会の)雰囲気に慣れるまで時間がかかった」と振り返ったように、体が重く、狙ったシュートがことごとくリングに弾かれた。

 

 今夏の全国高校総体の出場を逃したことで“場慣れ”のチャンスを逃したことも一因だった。「練習では全国での戦いをイメージして調整していたが、まだまだ足りなかった」と城戸。昨年のウインターカップでベンチ入りしたメンバーが多かったが、実際にコートに立つと雰囲気がまるで違った。身体能力、体格で上回る相手のプレッシャーもこれまでに感じたことのないものだった。県予選決勝では高確率で決まった3点シュートが入らない。それでも決められた動きでシュートに結びつける「ナンバープレー(セットプレー)にこだわり過ぎた」(大津留礎監督)ことでリズムを失った。

 

先発は3年生4人を起用

 

 チームとしても見せ場がなかったわけではない。第2ピリオドでは、これまで磨き上げた2-2-1のゾーンプレスで試合の流れを一変させた。「これが中津北というプレーを出せた」と友成穂風(3年)は胸を張る。全員が連動し、ボールを奪う気迫の守備で相手のミスを誘発する。ターンオーバーから速攻につなげ互角の勝負を演じた。ただ、アグレッシブなプレーは諸刃の剣でもある。ファウルが重なり、ゴール下の要であった後藤祐佳(3年)、エースの平川稚尋(3年)に続き、工藤佑美(2年)の身長170㌢を超える選手が5ファウルで退場するとリバウンドが取れず、苦戦を強いられ、力及ばず敗戦した。

 

 城戸は「自分たちの力が足りなかったが、1、2年生は十分に力がある。この悔しさを来年晴らしてほしい」と後輩に思いを託し、先発出場した木下菜月(1年)は、「相手のゾーンに対して私がゲームメイクできなかった。3年生ともっと一緒にバスケをしたかった」と涙を拭った。工藤は「この悔しさは忘れない。課題を出し切り、毎日の練習で一つひとつ修正したい」と話し、3年生の無念を晴らすべく新チームでの活躍を誓った。

 

気迫の守備で悪い流れを断ち切った

 

(柚野真也)

大会結果

2023年度