全国高校サッカー選手権大会県予選 3年生にとって最後の大会 高校サッカー最高の舞台に立つのは… 

2018/11/16
  • 冬の全国大会

 全国高校サッカー選手権大会(選手権)への出場権を懸けた県大会決勝が18日、大分市の大分銀行ドームである。栄冠を手にするのは柳ケ浦か、それとも大分か。決戦が迫るなか、高校最後の大会となる3年生が思いを語った。

 

それぞれの思いを胸に決戦へ

 

 柳ケ浦の“最後のピース”が今大会、大暴れしている。準決勝までの4試合全てで得点を決め、10得点と爆発的な得点力を見せるキム・チョンニョン(3年)。昨年6月に右の中足骨を骨折し1年以上試合に出場できなかったが、高校最後の大会に照準を合わせ、万全の状態で復活した。

 左サイドを定位置としドリブルで仕掛けることができ、逆サイドからのクロスに飛び込み、左右両方の足で強烈なシュートが打てる。「もっと早く復帰できていたが、この大会に最高のコンディションで挑めるように隠していた」と野口健太郎監督。対外試合には極力起用せず、試合のブランクは関東の大学に練習参加させて解消した。「コンディションは3年間で一番いい。これまで学んだことを全て出したい」と今大会へ懸ける強い思いを口にする。

 

 思いの強さは鞭馬龍也(3年)も同じだ。特に選手権に関しては並々ならぬ思いがある。「強豪校でサッカーしたかったわけではない。選手権に行くために柳ケ浦に来た」と語る。キャプテンとなり、新チームとなって最初の大会だった2月の県高校新人大会を制したときも「あくまでも目標は選手権」と笑顔はなく、思いの強さがにじんだ。最後のチャンスとなる今大会は、強力な前線の選手をサポートし、守備の負担を減らすために走り回り、中盤のバランサーとしての役割を果たす。「次で負けたら意味がない。必ず優勝して選手権に出る」。ずっと憧れだった選手権。最大にして最後のチャンスを逃すことなど考えていない。

 

「選手権に行くために柳ケ浦に来た」と話す鞭馬龍也

 

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