ウインターカップ県2次予選展望 男女ともに実力伯仲

2018/10/12
  • 冬の全国大会

 第71回全国高校バスケットボール選手権大会(ウインターカップ)の県2次予選が始まる。1次予選を勝ち抜いた精鋭4校が第2シードの4校と準決勝を懸けて戦い、勝者が第1シード(スーパーシード)の4強と対戦する変則トーナメントで、県代表の座を決める。ここでは男女注目チームと選手を中心に、大会を展望する。

 

大分舞鶴が充実の陣容。日田、別府溝部学園が追う

 

 男子は最後までどこが優勝するか分からない試合が続いた昨年とは異なり、6月の県高校総体同様に、大分舞鶴が頭ひとつ抜けている。昨年の主力メンバーが数多く残っているのが強みで、エースの久原大弥とともに別府北部中時代に全国中学バスケットボール大会で3位となった山崎蒔志、日高俊輔、川井健太の“北中4人組”に、リバウンド力のある楢原怜の3年生は盤石だ。4月に左膝前十字靭帯を損傷した山崎が復帰し、どれだけプレータイムを伸ばすことができるかがポイントとなりそうだ。得点もゲームメイクも担うエースに頼りすぎることになれば、準々決勝で姿を消した昨年の悔しさを味わいかねない。

 

 対抗馬となるのが日田、別府溝部学園。共に夏場は守備力向上に重きを起き、県外試合などを通じてチーム力を上げた。元々、攻撃力のあるチームである。日田は森山颯斗(3年)を中心に緻密なセットプレーの種類が多く、速攻と遅攻を織り交ぜた多彩な攻撃で決勝までたどり着きたい。別府溝部学園は新興勢力として、ここ数年で一気に力をつけた。2㍍を越える留学生選手の高さを生かしたインサイド攻撃は破壊力抜群だ。

 

 昨年、4年ぶりの優勝を飾った柳ケ浦は主軸が抜け、チームづくりが遅くなったが、県外遠征で変わらぬ力を見せつけている。190㌢の山内彩聖、木部翔太の3年生ツインタワーを軸に、攻守の切り返しの早いトランジションゲームで圧倒する。1、2年生に実力のある面白い人材がそろっていて、ひと夏越したことでチームは底上げされた。スーパーシードを逃したが、その分プレッシャーがないため大分上野丘同様に、勝ち上がりながら勢いをつけ、第1シードの4校に挑戦できそうだ。ダークホースとなりそうな大分雄城台津久見は、1次予選を勝ち抜き、自信を深め、波乱を起こす可能性を秘めている。

 

トーナメント表はこちらから

 

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