大分舞鶴高校 盤石の強さを誇り、2年ぶりの優勝狙う

2018/10/05
  • 冬の全国大会

バスケットボール男子 ウインターカップ県予選(1)

 

 高校バスケットボールの年内最後のビッグタイトルとなる全国高校バスケットボール選手権大会(ウインターカップ)の出場権を懸けた県予選が10月13日から始まる。

 男子は全国高校総体(インターハイ)に出場した大分舞鶴が優勝候補筆頭。シード校の日田、藤蔭、別府溝部学園が追う。前回優勝の柳ケ浦も実力十分で優勝を狙える位置にいる。ここでは注目校と選手を中心に紹介する。(3回続き)

  

 県高校総体で4連覇を達成し、インターハイでは1回戦負けを喫したが、3年生が5人残った大分舞鶴の強さは盤石だ。ただ、昨年のウインターカップ県予選はまさかの準々決勝敗退という苦い思い出があるだけに、今大会への思いはどのチームよりも強い。エースに君臨する久原大弥と共に別府北部中時代に全国中学バスケットボール大会で3位となった山崎蒔志、日高俊輔、川井健太の“北中4人組”に、ゴール下の要としてリバウンド力のある楢原怜の3年生が中心となり、伸び盛りの1、2年生が加わったチームは選手層が厚い。

 

 大分舞鶴の特徴であるボール運びの早さは、ひと夏を超えてレベルアップしている。ポジションにこだわらず、チャンスがあればどの位置からでも得点を狙えるよう地道なシュート練習を重ね、誰が得点源になってもおかしくない。さらにチームの結束は強く、県高校総体ではけがで試合に出場できなかったキャプテンの山崎を「全国へ連れて行く」という全員の思いを見事に体現した。今大会での復帰に燃える山崎が間に合えば大きな戦力となり、対戦相手から徹底的にマークされる久原への負担が軽減されるはず。

 

 4月に赴任した池田剛監督が指導するようになり半年。当初は選手に戸惑いもあったが、練習を重ね、試合で結果を出すことで信頼関係は強くなった。選手たちの思いは常に“全国”を向いており、チーム力はますます向上している。

 

 ウインターカップ2次予選ではスピードを生かし「王者・舞鶴」と言わしめるプレーで観客を魅了するはずだ。精度に磨きがかかった外からの得点力にも注目。チームのために、応援してくれる全ての人のために…多くの思いを背負った大分舞鶴は強さを増している。

 

選手層が厚く、優勝候補一番手

 

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